杜王町編・第1話 クレイジー・ダイヤモンド~東方仗助~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「こらっ!」
〈ビクッ!!〉
「「・・・」」
怒鳴り声に康一が後ろを見るといかにもガラが悪い(ちなみにルックスも悪い)高校生が数人立っていた。
「1年坊か?こちとら先輩なんじゃッ、挨拶せんかいッ!」
「は、はいッ!1年の広瀬康一です!おはようございます!先輩ッ!」
「よしッ!良い声だッ!」
ガラが悪い高校生は承太郎たちの方も見たが何も言わず、そそくさと立ち去った。
「ふう~~、びっくりしたあぁ・・・大丈夫ですよ、あの人たちは5番バスで違う方向ですから」
「ああ、大丈夫よ。もし絡んできても返り討ちにあうだけだから」
「え・・・?」
里美の笑顔に妙な説得力を感じて黙り込む康一。
「さて、バス停に行って時刻表を確認しましょ」
「ああ・・・」
2人が歩き始めようとした時だった。
「何しとんじゃッ!」
「何のつもりだ、貴様!」
あの集団が別の人物に絡んでいるようだ。
「何って・・・その、この池のカメが冬眠から覚めたみたいで見てたんです。
カメってちょっと苦手なもんで、その触るのも恐ろしいもんで・・・その怖さを克服しようかなァ~~と思って・・・」
「んなこたァ聞いてんじゃあねェ――――ッ!立てッ!ボケッ!」
絡まれた人物・・・・男子高校生はスッと立ち上がった。
「ほほォ~~~、1年坊にしてはタッパあるっちゃ~~っ」
「おい、スッタコ!誰の許可貰ってそんな恰好しとるの?中坊ん時はツッパってたのかもしんねーがなッ!」
「うち(の高校)に来たらわしらに挨拶がいるんじゃあッ!」
金髪のリーゼントの不良がカメを掴んで男子高校生に突きつけた。
「ちょっ・・・ちょっと爬虫類って苦手で、こ・・怖いです~~~」
パアァン!
男子高校生が拒否すると右頬をその不良が平手打ちした。
「ウダラ!何ニヤつてんがァ――――ッ!」
唇を切ったのだろうか血が少々出ている、しかし、それを拭うと男子高校生は頭を深々と下げた。
「ゴメンなさい、知りませんでした、先輩!」
「『知りませんでした』と言って最後に見かけたのが病院でしたっていう奴ぁ何人もいるぜ・・・てめーもこのカメのように・・・してやろうかッ、コラ――ッ!」
そう言うと不良は持っていたカメを近くの柱に叩きつけた。
叩きつけられたカメは甲羅を割られ、出血しピクピク痙攣している。
「さ、さいてェー・・」
康一も引いていた。
「目をつけられるのが嫌ならあんな恰好するなってことだ・・・逆にムカつくのはカメをあんな風にされても怒らねえ、あいつの方だ」
職業柄、生物を痛めつけられたのを見せられて怒っている承太郎。
「おい!腰抜け!貴様に名前、聞いとくか!」
「はい・・・1年B組、東方仗助です」
「え?」
「!」
「なにィ・・・『東方仗助』だと・・・!」
男子高校生の名乗った名前に驚く承太郎たち。
「『仗』に『助』か・・・仗助、今日からお前をジョジョって呼んでやるぜ!」
「はあ・・・ありがとうございます」
「今日のことは教訓としてしっかり覚えとけや!
今回は勘弁してやるからその学ランとボンタンを置いていけ!」
「あと銭もだ!いいな!」
「はい・・・」
仗助が自分の着ている制服のボタンを外し始める。