エジプト編・最終回 帰還
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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そして・・・夜が明けた。
朝陽を浴びたDIOの体は蒸発し、消えていった。綺麗に・・・最初からなかったように・・・。
「DIOにはみんなが貸していたのだよ、100年前から大勢の人間が・・・あらゆるものを貸していたのだ。
高祖父のジョナサンも体を貸し、そして100年間多くの命がヤツの体に生命を貸していた」
「ただ戻って来ねえものが多すぎるぜ・・・」
「・・・・ああ、多すぎる。そして大きすぎる・・・・」
「でも私たちは生きています、ここにいる私たちは生きている。
これからも彼らの分まで生きて、たくさん恩返ししましょう」
「そうだな」
DIOの消えた場所を見て呟く承太郎、里美、ジョセフ。
「そして彼らにも感謝しましょう、私たちの望みを果たすために行動してくれた彼らに・・・」
そして後ろにいる花京院とジュナを見る。
「ああ、まさに彼らがいなければ・・・わしらはここまで来られなかった。
彼らのおかげてわしらはこうして生きている」
「行くぜ」
承太郎とジョセフは歩き出す。
「・・・・・」
しかし里美はその場で空を見上げた、今までに自分の身に起きた出来事・・・自分自身のこと・・・。
〈お父さん、お母さん・・・〉
自分の幼い頃に亡くなった両親。
〈お祖母ちゃん・・・・〉
日本で自分の帰りを待っているであろう2人の祖母。
〈ジークさん、ジャックさん・・・〉
自分の高祖父とその息子である先祖・・・。
今はそのすべてに感謝している、彼らがいたからこそ自分は承太郎やジョセフという家族、そして素晴らしい仲間に出会えたことを・・・。
「里美!何してるんだい、行くよ!」
花京院が呼んでいる、後ろにはジョセフ、承太郎、ジュナがいる。
「・・・・うん、今行くよ!」
里美は晴れ晴れとした気分で駆け出した。
――――――――――――
―数日後―
『フランス国営航空92便パリ行きのお客様は18番ゲートへお急ぎください・・・』
エジプトの空港に彼らはいた。
「ポルナレフ、どうしてもフランスへ帰るのか?もう身内はいないんじゃろう?
よかったらわしの家にあるニューヨークに来ないか?彼女も一緒に」
「ジョースターさん、身内はいなくてもフランスは俺の祖国なんです。
故郷には思い出がある、どこへ行っても必ず帰ってしまうとこなんです。
それに家族はこれから増やすんでね」
「・・・・・////」
ポルナレフの横には顔を赤らめたマレーナがいる。
ポルナレフは回復し、歩けるようになった後、『セト神』のアレッシーの事件で巻き込まれ、自分のピアスを預かってくれていた女性・マレーナに会いに行った。
彼女も約束を守ってずっとピアスを持っていたようだ。
ジョセフと同じく回復したアヴドゥルも同行し、マレーナに彼女が関わった出来事やポルナレフ自身のことを分かる範囲で話した。