エジプト編・第14話 世界(ザ・ワールド)
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「貴様のスタンドが成長したというのかッ!」
「そう・・・そして承太郎も!」
「!」
DIOは下にあるはずの承太郎の姿を確認しようとしたが体が固まる。
いや・・・動けない、動きが鈍いと感じたが違う、動けないのだ。
「動けんッ!ば・・ばかな・・・ま、まったく・・・体が動かん!?」
「11秒経過だ、動けるのはそこまでのようだな、DIO!」
「!!」
DIOが後ろを振り向くとそこには承太郎が立っていた。
〈なっ・・なにイイ~~ッ!〉
「俺が時を止めた・・・だが、危なかったぜ・・・里美のフォローがなけりゃあ静止するのに間に合わなかったぜ」
「フォ・・・フォローだと・・・?」
下に視線をずらすとそこには氷の破片が見えた。
「!?」
何と承太郎がいたであろう場所には氷の膜、いやもっと厚い壁が作られており、ロードローラーは凹んでいたものの、それはスター・プラチナによる打撃ではない。
『自分が承太郎を押し潰そうと打撃を加えた衝撃が氷の壁にロードローラーを押し付けた形』に凹んでいたのだ。
「そう、つまり最後のてめーの打撃の時には既に俺はスター・プラチナで殴るのを止めていた・・・そして8秒経過の時点で時を止めた・・・やれやれだぜ。
さて、今どんな気分だ?動けねえのに背後に立たれる気分はよ?
これからッ!てめーをやるのに!1秒もかからねーぜッ!」
「じょ・・・!承太郎ッ・・・!
ば・・・ばかな!時を止めただとォ・・・?承太郎がッ・・・!時をッ!俺が9秒動いた直後の時点で・・・!!」
「動けねえのに背後から近づかれる気分ってのは、例えると・・・水の中に1分しか潜っていられない男が・・・限界1分目にやっと水面で呼吸しようとした瞬間!」
「!?」
DIOの肩を掴んで引っ張る承太郎。
「・・・と、こうさらに足を掴まれて水中に引きずり込まれる気分に似てるってえのは・・・どうかな?
しかしな、てめーの場合、全然カワイソーとは思わん」
ブァギィッ!
スター・プラチナがDIOの左足を蹴りつけた。
「うぐぅ!」
「時は動き始めた」
蹴られた衝撃でふっ飛ばされたDIO。
蹴られた足は骨が折れ、出血し、痙攣している。
「ハー、ハー・・ハー、ハー・・」
「形勢逆転ね、DIO」
「!」
顔を上げると里美が見下ろしている。
「あなたがさっき承太郎を嬲っていた時と逆になった。
私からも聞くね、今の気分はどう?
自分のスタンドの能力を披露したけれど、どの時の中で動ける人間が2人もいて、でも『2秒程度たから問題ない』と思っていたら、そのうちの1人が『同じ能力』を身につけて、さらにもう1人が『新しい能力』を開花させてタッグを組んで今の状況に陥っている。
どんな気分?後悔、嫉妬、恐怖・・・まだまだあるかもしれないけど・・・一番は・・・『屈辱』かな?
自分だけの能力のはずが『自分の宿敵』にも使えてしまったのだから」
「つっ!!貴様ッ!」
承太郎が里美の隣に立つ。
「私たちを甘く見ないで・・・。
『最強の攻撃力』と『最強の防御力』のスタンド・・・・そして、ジョースターという名の一族を一瞬でも軽んじたあなたの負けよ、DIO!!」
「くっ・・・」
「さっきも言ったがお前に対する慈悲の気持ちは全くねえ・・・、てめーをカワイソーとも全く思わねえ・・・。
しかし・・・このまま、おめーを嬲って始末するってえやり方は俺自身の心に後味の良くねえものを残す。
その足が治癒するのに何秒かかる?3秒か?4秒か?
治ったと同時にスター・プラチナをてめーに叩き込む!かかってきな!」
治り始めているのかDIOの足の関節が音を立てる。