エジプト編・第14話 世界(ザ・ワールド)
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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パチンッ!
能力の解除の合図として指を鳴らすDIO。
「・・・ぐあっ!!」
「里美!!」
「!」
氷の中にいても透き通った壁面から外の様子を窺えることが出来たイシズは起きていることにただ悲鳴をあげるしかできない。
承太郎に至っては自分がしてしまったことに対しての理解をした次の瞬間に起こったことに頭が真っ白だ。
「あああ・・・ぐっ・・・」
体に力が入らないこともそうだが、DIOに腕や頭を抑えられて動けない里美。
その間にもDIOは里美の血を啜り続ける。
「ああっ!」
ようやく満足といった風に口を離したDIO。
「うむむむ~~~~~んんんんん、予想通り、ジョースター家の・・・しかも女の血は馴染む。
この肉体に実にじっくり馴染んでパワーが今まで以上に回復してきたぞ!」
ドサッ!
負傷と貧血で里美が倒れる。
「フハハハハハ!!馴染む!実に馴染むぞ!!」
気を良くしたDIOは回復した頭部を掻いている、しかし強く掻きすぎているため出血をしているがかまわず続ける。
「フフフフフ・・・・フハハハハハ!!!!
この肉体は100年前のジョナサン・ジョースター・・・今、吸いとったのは直系ではないが奴と同じジョースター家の血!
俺をここまで逃がしてくれたお前に感謝するよ、承太郎ッ!
ジョースターの血統というのは我が運命という路上に転がる犬のクソのように邪魔なモンだったが・・・最後の最後は、このDIOに利用されるのが運命だったようだな・・・フハハハハハハハハ!!!」
「ぐっ・・・」
里美の意識が抜けていく、と同時に氷の壁も崩れ去る。
「里美!」
「じょ・・た・・・」
「フフフ・・・最愛の者を失う。
100年前のジョナサンもエリナを残して逝ったな、俺はそのジョナサンの肉体をいただいたわけだが・・・ジョセフに承太郎、お前たちもジョナサンと同じく、愛しい者を失っていくのだな、これもジョースターの運命か・・・フフフフフ」
そう言うとDIOがジョセフに近づいていく。
「じ、ジジイ!」
するとジョセフの体から何かが浮かんだ。
『承太郎・・・』
「!」
魂なのか・・・ジョセフの姿をしたものは承太郎に語りかけた。
『これからDIOが下にあるわしの体に何をしようと・・・決して・・・逆上して冷静さを失ってはいけないぞ・・・承太郎。
わしのことは気にするな・・・なるべくしてなったことなんじゃ・・・花京院はDIOのスタンドの謎を解いた・・・わしはそれをお前たちに伝えられた。
なるべくしてなったことなんじゃ、もしみんなが一緒にDIOと戦っていたなら一気に我々は全滅していた』
「ジジイの・・・魂なのか、これは・・・」
動揺する承太郎。
『お前は時の中で少しは動けるようになってきている・・・2秒か3秒か、その時間を大切に使え。
これからDIOが何をしようと決して怒ってはならん・・・怒ってお前の方から攻撃しては自分をまずい事に追い込むからな』
するとジョセフはイシズや里美を見た。
『承太郎・・・この旅行は実に楽しかったなあ・・・いろんなことがあった・・・。
まったく、フフフフフ・・・・本当に楽しい50日間じゃったよ・・・』
そう言ってそれは消えた。