エジプト編・第14話 世界(ザ・ワールド)
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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「それより今はジョースターさんの方が命が危ないです、すぐにでも・・・手当しないと・・・」
「何言ってるのよ!あなたの精神力が保たないわ、無理よ!」
イシズが止める声を余所にアイス・フェアリーの髪をジョセフの首に巻き付ける。
水分が膜を作り、出血を止めている。
「イシズさん・・・ナイフをゆっくり、抜いてください。私のスタンドが傷口を塞いでいきますから・・・」
「里美・・・わかったわ、でもゆっくりよ、あなたも『負傷者』なんだからね」
「・・・はい・・」
傷口の面積が縮んでいくのを見ながらナイフをゆっくり抜いていくイシズ。
「・・・・」
「もう少しよ、頑張って・・・」
「はい・・・」
ジョセフの傷がもう少しで塞がり、ナイフを抜き終えると思った、その時だった。
「っ!何?」
「・・・っ!」
何かがこちらにふっ飛んでくる。
「かかったな、承太郎!!」
「!」
「この声は!」
――――――――――――
「貴様はこのDIOとの知恵比べに負けたのだッ!俺のふっ飛ばされてゆくこの通りに見覚えはないか?旅行者のお前にはどの通りも同じに見えるのか?」
「!」
そう言われた承太郎は周囲を見回した、確かに見覚えがある。
「こ・・・この通りは・・・まさか・・・」
「そうだ、ジョセフ・ジョースターの血を吸うための逃走経路だ!」
「!!」
「だが、しかしジョセフ・ジョースターよりも良いものがあった・・・・高瀬里美!
お前だ!お前の血を吸えるのならばジョセフに用はない!」
「DIO!!」
パシフィック・ワンドを出すイシズ。
「イシズか・・・ちょうどいいところに里美を連れてきてくれたな。
だが、お前も用済みだ。私のエサとなるがいい!!」
襲いかかろうとした時、何かに弾かれる。
「ムッ!」
氷の壁だ、アイス・フェアリーの『氷の盾(アイス・シールド)』に阻まれたのだ。
「フン、負傷している身で仲間を庇うか・・・麗しいことだな。
だが・・・そんな薄っぺらい壁ではこのDIOは阻むことはできん!!
『世界(ザ・ワールド)』!!」
「!」
『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!』
ザ・ワールドの拳によって氷の壁が破壊される。
「イシズさんッ、ジョースターさんを連れて空間に入って!!」
「里美!」
「時よ、止まれ!」
ザ・ワールドの能力によって時間が止まる。
イシズもジョセフも動けない。
しかしその周りには氷の膜が何重にも覆われている。
「あくまで仲間を優先するか・・・ジョースター家の女は慈しみの心が大きい、故にジョナサンもエリナを・・・ジャックもナージャを愛したのだろう。
その慈愛が己の首を絞めることになるというのにな!!」
ズブッ!!
DIOの歯が深々と里美の首筋に突き刺さった。