エジプト編・第14話 世界(ザ・ワールド)
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ぐっ・・!!な、なんだ・・いったい・・・こ・・・こんなバカなっ!足に力が入らんッ!」
弱っている、DIOが弱っている。
先ほどの一撃を食らったからだろうか、頭痛や吐き気など体に異常が起きる。
「ぐっ!」
すると何かが頭から足にまでぶっかけられた、ひどい臭いがする。
見ると目の前には承太郎がバケツを片手に立っている。
「臭いで分かると思うがガソリンをかけた、敗者をムチ打つようでちと心が痛むが・・・いや、てめーの場合は全然痛まねーか。
てめーのせいで仲間や関係のねえ人々が大勢死んだからな・・・何より、俺の大事なもんをてめーは傷つけた。
このまま貴様を焼いた後、日の出を待ってこの世のチリとするのが賢明なやり方ってところだな」
ポケットからライターを取り出す承太郎。
「『世界(ザ・ワールド)』!」
DIOは燃やされてたまるかというように時を止めた。
そして這いずって逃げる。
「ぐぬぬぬ・・・あの場所へ・・・あの場所へ行きさえすれば・・・」
そうして停止している車のバンパーを握る。
「時は・・・動き、出すっ・・・」
するとザ・ワールドの能力が解け、車が動き出す。
「・・・・・」
承太郎もDIOが車で逃走していくのを見ていた。
「地面に耳を付けて車の近づく音を聞いていたか・・・しかし・・・」
自分の右肩に刺さっていたナイフを抜く。
「逃がすわけにはいかんな・・・」
『オラッ!』
スター・プラチナがナイフを投げる。
ナイフはDIOの掴まっていた車の左の後輪に突き刺さる。
空気が抜け、制御ができずに車は横転した。DIOも投げ出される。
「くそっ・・・しかし、何としてもあの場所へいかなければ・・・」
DIOは近くにあったマンホールに入ろうと蓋を開けた。
「ここは満員だぜ、逃げることは・・・できねーぜ・・・・」
「つっ!」
「諦めるんだな・・・DIO」
絶体絶命だ・・・。
しかし、そう簡単に諦めるDIOではない。
「『世界(ザ・ワールド)』」!時よ・・・」
また時を止めようとするが・・・。
『オラアッ!』
スター・プラチナが負傷している左側面を殴りつける。
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!オラアーッ!!』
続いての連打でふっ飛ばされたDIO。
「ブァガッ!」
その瞬間、DIOはニヤリと笑った。
「かかったな、承太郎ッ!」
――――――――――――
その頃、イシズは救出した里美を連れて、ジョセフの元へ来ていた。
「ジョースターさん!」
「うっ・・・」
「まだ息があるけど・・・・重症だわっ・・・」
里美を横に寝かせる。
「とりあえず応急処置をしないと・・・」
「・・・・イ・・・シズ・・さ・・・」
「つっ!里美、よかった!目を覚ましたのね!」
「はい・・・」
「全く、来た時にあなたが腹部から出血してるから驚いたのよ!?」
「すみません・・・承太郎が、サボテンみたいにめった刺しにされそうだったから・・・、つい反射的に・・・」
「もう話さなくていいわ、出血もしてるし辛いでしょ」
「大丈夫です、『氷の妖精(アイス・フェアリー)』の氷を体に纏わせていたので・・・確かに出血はしてますけど、そんなにひどい怪我じゃありません・・・」
そう言うとムクリと起き上がる里美。