エジプト編・第14話 世界(ザ・ワールド)
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「いいところに来たな、その拳銃で狙ってほしいものがある。
あそこでぶっ倒れている奴を狙って撃て、どこでもいい。
胸でも足でもどこでもいい・・・死んでいるのかどうなのかだけ確認がしたい」
「ブガガ・・・」
「ホラ!ちゃんと狙え、命中させるんだ」
警官の首を握っているDIOの指がどんどん食い込んでいく、警官はガタガタと震えながらなんとか狙いを定めて発砲した。
弾丸は承太郎の右の腰のあたりに命中した。
「・・・・・ふむ」
しばらく様子を見ていたDIOだが、やはり承太郎は動かない。
「承太郎の方から音が聞こえたかと思ったが気のせいだったか・・・」
承太郎はというと・・・撃ち込まれた弾丸はスター・プラチナによって止めることが出来た。
〈ひでえことしやがる・・・『星の白金(スター・プラチナ)』で弾丸を止めることが出来たからいいものの・・・・しかし、DIOの注意はポルナレフとアヴドゥルから俺に向いた。
奴は今、疑心暗鬼になっている、俺が死を完璧に確認しにやってくる、やばいのはここからだぜ・・・〉
「奴の呼吸音は・・・?」
耳を傾けるDIO。
「聞こえない・・・・呼吸はしていない」
次は地面に顔を近づける。
「では心臓の鼓動音はどうだ?」
『なんということだ、DIOはそんな音まで聞けるのか』とヒヤリとしたが承太郎はスター・プラチナで自分の心臓を掴んだ。
〈・・・・ッ〉
苦しい、とても苦しい・・・心臓を掴まれているのだ、脈打っている心臓をだ。
無理に血液の循環を止めるようにしているのだ、心臓を一時的に止めようとしている、苦しくないわけがない。
しかしここまでやらないとDIOは納得しないのだ。
〈くっ・・・こいつは、きついぜ・・・い・・いかん・・・このまま、意識を失うとマジに・・・逝っちまうぜ・・・。
笑い話にもならねーぜ・・・このまま自分のスタンドで心臓を止めて死んじまったらよ・・・・〉
たんだん意識が遠のく。
「心臓も動いていない、奴は完全に死んでいる。
生きていると思ったのは気のせいだったか・・・だが、まあ念のために首を刎ねて確実なる安心という形にしておくか・・・なあ、承太郎」
標識が承太郎の首に向かって振り下ろされ嫌な音が響く。
「っ!?」
「つっ!」
首が切断されていると思っていたDIOは目の前の光景に驚いた、スター・プラチナが標識を握り潰していた。
「なにィィィ!!」
遠のく意識の中、間一髪だった。
承太郎は『星の白金(スター・プラチナ)』で心臓を指圧した、体中に血液が巡り、意識がはっきりしてきたのだ。
『オラッ!!』
「時よ、止まれ!『世界(ザ・ワールド)』」
時を止めようとしたDIOだがそれよりもはやくスター・プラチナの拳が頭にめり込んだ。
「苦労したんだ・・・・てめーが時を止めようがこのまま頭を打ち抜かせてもらうぜ・・・DIO!!」
スター・プラチナの攻撃によってDIOの頭蓋骨の左側面が砕ける音がする。
「な・・・なんだと!まさか・・・!」
『オラアッ!!』
更に力を込められ、吹っ飛ぶDIO。
「ハア・・・ハア・・・やっとこさ・・・やっとこさ、奴の脳天にブチ込められたぜ。
危なかった、本当に危なかったぜ・・・まさか心臓まで自分で止めることになるとは思わなかった・・・・」
息切れが絶えない承太郎。
「しかしDIOの野郎は100年も海の底で生き延びた化け物・・・完全にくたばったとは思えねえ・・・まだ安心はできねえぜ・・・」
案の定ムクリと起き上がるDIO。
「こ・・ろ・・して・・・・やる」
しかし上手く立てない。