エジプト編・第14話 世界(ザ・ワールド)
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ポルナレフ、アヴドゥル・・・惜しかったな。
そろそろ背後から忍び寄って襲ってくるかと思っていたがな」
余裕そうに振り向くDIO。
「ポルナレフ、もう少しだったな。
ほんの一瞬、ほんのチョッピリ・・・力を込めるだけでこの脳組織をかき回して破壊できたのになあ・・・」
傷口を手でおさえていたが下ろして見るとそこにもう傷はなかった。
「や、やろう・・・・こ、こんな・・・バカな・・・」
「ぐうう・・・いつの間にか、攻撃されていた・・・」
痛みに2人は立ち上がることが出来ない。
「このDIOを暗殺することなど不可能だ。
『ジョースター・エジプトツアー・御一行様』はここでとどめを刺されて全滅の最後というわけだな」
〈なんてこった・・・このままだとポルナレフたちがやられる・・・。
ギリギリまで死んだフリをして脳天一撃のチャンスを待つつもりでいたが・・・やれやれ、こいつは・・・・やばいな!!〉
「ん?」
ふとDIOが見ると里美の姿がなかった。
「フン・・・イシズか、騒ぎに紛れて里美を隠したか。
まあ、いい・・・すぐにどこにいるのかつきとめてやる・・・・が、しかし先にお前たちを始末させてもらおうか。ポルナレフ、アヴドゥル」
再び歩き出すDIO。
〈イシズ、助かったぜ・・・里美をこの場から連れ出してくれたことをよ。
だが、ここからが肝っ玉を据えねければいけねーところだ。
ポルナレフとアヴドゥルの首をふっ飛ばさない様に止めることは簡単だ。
このままムクリと起き上がって一言奴に言えばいい。
『おい、DIO!俺は生きているぜ、許さねえ!』ってな、そう言えば奴はニタリと笑って振り返り、大喜びで2人を放って俺を仕留めに来るだろう。
しかし奴は決して俺の『星の白金(スター・プラチナ)』の射程距離には入ってこない・・・。
何故なら、俺が生きているとわかれば奴は『世界(ザ・ワールド)』で距離を置いた攻撃をしてくる。
さっきやったように時を止めてナイフぶっ飛ばしてをくる、今度あの攻撃をされたら確実にやられる・・・だから生きていることを奴に悟られてはならない。
生きていることがバレなければ奴に近づくチャンスが必ずある!
くそっ・・・とんでもねー皮肉ってやつだぜ・・・さっきまでは止まった時の中で『動く努力をした』っていうのに今は『動かねえ努力をしなければならない』なんてよー・・・〉
全くである、しかし完璧に生きているということをDIOが知っては今度こそ万事休すである。
どうしたものかと承太郎は考えるが、そうしてる間にもDIOのポルナレフとアヴドゥルへの攻撃は進められようとしている。
「さよならだ、ポルナレフ・・・そしてアヴドゥル」
標識を振り上げたDIO、ところが背後で音がした。
カリッ・・・
「!」
DIOはその音に反応して2人から飛び退いた。
「承太郎・・・貴様・・・」
じーっと見ているDIO。
「生きているのか・・・それとも息を吹き返したのか・・・」
「・・・・・」
しかし承太郎は動かない。
「おい、警察だ!動くな!」
「貴様には銃口が向けられている、何が起こったかはわからんが動くと発砲するぞ」
2人の警官がDIOの後ろで叫んでいる、するとDIOは警官の1人を殴り殺し、もう1人の首を掴んだ。