第6話 暗青の月~ダークブルー・ムーン~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ククク・・・よお~こそ、よお~こそ!
よお~やく来てくれたなあ、ダークブルー・ムーンの独壇場ーーー海中へ」
海中のそこには偽船長が待ち構えていた。
「「・・・・」」
「この俺をなめとったらいかんぜよ、おにいちゃん。
海中とはいえスタンド同士の会話が可能だから、よって、もう1ぺんさっきのような生意気なセリフをたれてみぃ!おにいちゃんよォ、ああ~~~!!」
「てめー何になりてぇんだ?」
「?」
「なりてえ『魚料理』を言ってみな。
かまぼこか?それとも刺身とかよ、てめーのスタンドを料理してやるぜ」
「このボケが、強がった口利いとるがよ、おにいちゃん。
おたくは今、こんなことを考えている。
『こいつ一体どれくらいの時間、水中に潜っていられる?
自分の限界は2分てところだが自分より長く潜っていられるのか?』とね。
ならば教えてやろう!!俺の肺活量は普通の人の3倍だ!!」
「「!?」」
「そして訓練されている、自己ベストは6分12秒・・・この数字を聞いただけで意識が遠のくだろう・・・そして!!」
ちょうどそこへ船が通りがかった時だ・・・。
「ダークブルー・ムーンの水かきはスクリューの回転よりもシャープに動く水中カッターだ」
ダークブルー・ムーンの水かきを受けた船のスクリューがボロボロである。
「その上、なめた口を利く前にてめーのスタンドをよーく見て見ろ!」
「!」
スター・プラチナの体にびっしりとフジツボがくっついている。
「ダークブルー・ムーンのつけたフジツボがどんどんお前の力を吸い取って繁殖していく。
どんどん力がなくなっていくのが実感できるだろう・・・ククク」
「っ!」
里美は承太郎の腕を引いて海上に向かおうとする。
「ククク・・・泳いで水面に逃れるか?周りをよく見ろ!」
「ぐっ!」
いつの間には水中に渦が巻き起こっている。
「泳げ泳げ!どんどん呼吸が苦しくなり力が抜けていくぞ!!
女の方は殺すなと言われているがてめーと一緒にいるのであればしょうがねぇ、死なねえ程度に痛めつければいいだけだ。
だが、おにいちゃん。あんたのような思いあがった小僧はいたぶり殺すだけじゃまだ足りないぜ!!」
承太郎は里美が離れないようにぎゅっと抱きしめる。
その頃、海上ではなかなか浮かんでこない2人を心配した5人が助けようとスタンドを水中に送り込もうとするが・・・・。
「!」
水面できた渦の中に手を入れた途端、皮膚が裂けた。
「これは・・!」
「鱗だ!奴のスタンドの鱗が渦の中を舞っている!!」
「奴が何対1でも勝てると言ったのはハッタリではない、これは水の蟻地獄だ。
飛び込めば全員皆殺しになる可能性大だ!!」
水中の渦の中では承太郎と里美がダークブルー・ムーンの鱗によって徐々に体を傷つけられていく。
「ちっ・・」
「空条くんっ・・・」
自分を庇おうとしている承太郎に里美は自分の体を放すように全力で押し続けるが力が緩まることはなかった。
「空条くん、放して・・でないと!」
「うるせー、てめーは大人しくしてろ・・・」
「ククク・・・女を庇う余力があるとはな。
ついでに次は何を考えているのか当ててやろうか?
『渦には1点だけ動かない部分がある』
ーーーーククク・・・ありふれてるね。
『それは中心だ、奴がいる中心に飛び込めば攻撃できる』
ヒヒヒ・・・そう考えているんだろう?
さっきの自慢のパンチを俺に浴びせられる自信があるなら向かってきな。
力を吸い取られ、ろくすっぽ水もかけないスタンドでこの水中カッターより鋭い攻撃ができるならよォーーおにいちゃん!!」
「くっ・・ごぼっ・・・」
「まずい、空条くんの息が・・」
里美は強い流れの中、力を振り絞ってアイス・フェアリーを海上に向けて飛ばす。
アイス・フェアリーが水面から出て息をすると自身も呼吸が楽になった。
すると里美は承太郎の顔を両手で抑えた。
「・・・っ!」
「・・・・」
息が限界にきた承太郎の唇に自分のを重ねて空気を渡す。
「高瀬・・・」
「・・・・」
そして自分たちの周りをアイス・フェアリーの冷気で包む。
「刺身にするとかぬかしてくれたなあ~~!
スライスされて刺身になるのは・・・・つっ!?」
ピキッピキピキ・・・
ダークブルー・ムーンの体がどんどん凍らされていく。
「な、何だとっ!!」
「料理するにもまず冷凍処理しなきゃ・・・」
水中で里美が妖しく笑う。
「フン・・・やってくれるぜ、『流星指刺(スター・フィンガー)!!』」
フジツボに覆われたスター・プラチナの右手の人差し指と中指が飛び出し、ダークブルー・ムーンの額を貫いた。
「刺身になったのは・・・やっぱりてめーだ」
偽船長はパクパクと何か言っている。
「何ぃ?聞こえねぇな、水中だからよ、はっきり言えや!!」
「中心に行くにつれてアイス・フェアリーの冷気を濃くして鱗からのダメージを軽減させていったのか・・・極力、空条承太郎に力を使わせないために・・・あんたも力を吸い取られていたのに力を指の1点にためるためワザとぐったりしてたな・・そう考えてたんだ・・」
「ちがうね、俺が考えてたのはてめーがやられた時、小便ちびられたら水中だからきたねえなってことだけさ、おっさん!」
「・・・・・・」
「行くぜ」
承太郎はを抱えて水面に泳ぎ出した。
ーーーーーー
「おお!」
「JOJO!」
「里美ちゃん!」
2人が水面に顔を出したのを見て安堵した面々。
「さすがわしの孫よ!承太郎、早く上がって・・・・っ!」
ジョセフが浮き輪を投げようとしたとき急な爆発音が響いた。
どうやら偽船長が爆薬を仕掛けていたようだ。
一同は救命ボートを出して船から脱出したのだった。
続く