エジプト編・第14話 世界(ザ・ワールド)
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「最初は・・・瞬きほどの一瞬しか止められぬ能力だった。
しかし・・・この首の傷が馴染んでくるにつれて2秒・・・3秒と長く止められるようになった」
そう言ってDIOは威嚇して飛び上がったまま停止している猫を殴り殺した。
殴られ、飛散した猫の体の断片は各々、周囲の人間にブチ撒けられた。
「今では5秒止めていられる・・・時を止められているのに5秒と考えるのはおかしいが、とにかく5秒ほどだ・・・・フフ・・・。
いずれは1分、10分・・・1時間と思いのままに止められるようになってやろう。
楽しみだ・・・だんだん長く時間を止めるのはな・・・・」
だんだんとジョセフに歩み寄るDIO。
「おっと・・・そういえば波紋で全身ガードしているんだったな、ジョセフ。
100年前はちと手を焼いた波紋だが・・・『世界(ザ・ワールド)』の前では全く無力なものよ」
そう言ってナイフを取り出したDIO。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
投げつけたナイフは刃先をジョセフの首を前にして止まる。
「ジョナサンの孫・・・ジョセフ、これで貴様は死んだ!
そして承太郎、里美、自分の家族の死に様を目に焼き付けるがいいっ!」
不敵に笑うDIO。
「1秒前・・・ゼロ・・」
「うぐあぁ・・・」
「!」
「っ!」
ジョセフの首にナイフが刺さり、血飛沫を上げた。
承太郎と里美は何が起こったのかわからなかった。
「次は・・・貴様だ、承太郎!」
「DIO・・・野郎っ・・・」
承太郎たちの方に近づいてくるDIO。
「うが・・・あ・・ああ・・」
「ジョ、ジョースターさんっ!!」
里美は負傷したジョセフに気を取られている。
「承太郎・・・里美・・・に、逃げ・・ろ・・ヤツに・・・近づく・・な・・・」
「喋らないで、ジョースターさんっ、出血がっ・・」
「離れろ・・・離れるんじゃ・・・」
そう言うと力が抜けたように動かなくなったジョセフ。
「ジョースターさん・・・?ジョースターさん!!」
「フフフ・・・・」
DIOの歩みは止まらない。
「花京院も既に始末した」
「!?」
その言葉にショックを受ける里美。
「花京院くんまで・・・死んだっていうの・・・?」
「ああ、ジョセフの前に始末してやった。アヴドゥルとイシズとジュナは隠れていたようだが・・・まあ、あいつらはいつでも始末できる。お前たちと一緒だったポルナレフもどこぞに隠れているようだが所詮は小物・・・どうとでもなる。
とにかく次はお前だ、承太郎。お前を殺して高瀬里美の血を吸い、この体を完全なものにする」
「野郎・・・」
眉間にどんどん皺が深くなっていく承太郎、里美はそんな承太郎の腕を掴んで止めるがそれを振り払い、DIOに向かう。
「ほう・・・向かってくるか。
恋人の制止も振り払い、立ち向かってくるか承太郎。
せっかく祖父のジョセフが私の『世界(ザ・ワールド)』の正体を試験終了チャイム直前まで問題を解いている受験生のような必死こいた気分で教えてくれたというのに・・・」
「近づかなきゃ、てめーをブチのめせないんでな・・・」
「ほほお~~、では十分に近づくがよい」
2人は近づいていく。