エジプト編・第13話 ペンタグルの成長(ジュナ)
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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どうして自分は生まれてきたのだろう?
何故、母親は自分を産んだのだ?
何故、自分はこんな能力があるのか?
自分の存在の意味すらも解らなくなっていた。
そんな時だ、あの事件が起きたのは・・・。
住職が殺され、自分は何者かに攫われたのだ。
目を覚ますと目の前にはDIOがいた。
「君がジュナかい?」
彼はそう言ってジュナの前に膝をついた。
「君は素晴らしい能力を持っているね、その力を私に貸してほしい。
私はとある事情で昼間は出歩くことができないんだ・・・それで君のような能力を持つ者たちに助けてもらっているんだよ」
優しく頬を撫でられる。
「!?」
反射的に『癒しの樹(レスト・ウッド)』を出してしまったジュナ。
「ほう・・・それが君のスタンドか。
黄金色に輝き、草木の蔓や花の装飾で身を包んでいる・・・可憐なものだな。美しいじゃあないか」
「・・・・」
「君は今までその能力を誰にも言えなかった。さぞ、辛かっただろう?」
「!」
「でも、もう心配はいらない。私やここにいる者たちはお前と同じものが見える。つまり『同胞』だ」
「同じ・・・」
「そうだ、もう恐れることはない・・・ここにいれば、私の傍にいればお前はもう苦しむことはないんだよ」
そして肉の芽を植え付けられた。
それからは何も考えずにDIOの命令通りに動いた。
でも『同胞』と言われながらも何かが違った。
全く仲間という意識はお互いになかった、何より信用できる者がいなかったからである。
ジュナの心はまた虚しくなっていった。
そんな時、出会えたのが承太郎や里美たちだ。
同じような能力を持ちながらDIOの周りにいる奴らとは明らかに違う。
それはお互いに思い合っているからだ、互いを尊敬し、敬う、助け合う。
自分になかったものが今、目の前にある。
そしてその中にいたのが花京院だ、自分の能力も含めて自分のことを受け入れてくれた彼がとても好きになった。
それがいつしか恋心になった、そんな彼が自分の前から消えてしまう。
「そんなの絶対に・・・嫌ああぁぁ――――――っ!!!」
ジュナの叫びに応えるように『癒しの樹(レスト・ウッド)』が現れる。
『・・・・・』
レスト・ウッドは花京院の身体に触れるととても悲しそうな表情をする。
ハイエロファント・グリーンがいないのを察したのだろう。
「『癒しの樹(レスト・ウッド)』」
ジュナの声に振り返るとニッコリと微笑んだレスト・ウッド、そしてその体が神々しく輝き出した。
「!」
同じくジュナの体も輝き出す。
「な、何だ!?」
「ジュナのスタンドが・・・いいえ、今までない力を感じるわ・・・」
傍で見ていたアヴドゥルとイシズも驚きを隠せない。
ジュナのスタンドは元々攻撃の高い能力はない、あくまで後方支援的な能力なのだ。
しかし、今の『癒しの樹(レスト・ウッド)』には承太郎の『星の白金(スター・プラチナ)』のように強いエネルギーが感じられる。
それはジュナ自身にも変化していた。
「何これ・・・」
視えるのだ・・・時計が見えるのだ。
死んだはずの花京院の身体の中に時計がある、しかしその時計の秒針は微かに動いていた。