第6話 暗青の月~ダークブルー・ムーン~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「甲板での喫煙はご遠慮願おうか。
君はこの灰や吸殻をどうするつもりだったのかね?この美しい海に捨てるつもりだったのかね?
君はお客だがこの船のルールには従ってもらうよ」
そう言うと承太郎の学帽に煙草を押し付け、火を消すと学生服の上着のポケットに押し込んだ。
「わかったね」
船長は背中を向けて船内に入ろうとした。
「・・・・・待ちな」
「・・・・・」
「口で言うだけで素直に消すんだよ、大物ぶってカッコつけてんじゃねぇ、このタコ!」
承太郎は船長を睨みつける。
「承太郎!船長に対して無礼はやめろ!お前が悪い!」
「フン!承知の上での無礼だぜ!こいつは船長じゃあねぇ、今わかった。
スタンド使いはこいつだ!!」
「「なっ」」
「「「「なにィーーーー!!」」」」
「・・・スタ・・ンド?なんだね、それは・・一体?」
本体と言われた本人はスタンドのことがわからないようだ。
「それは考えられんぞ、承太郎!
このテニール船長はスピードワゴン財団の紹介を通じ身元は確かだ。
信頼すべき人物、スタンド使いの可能性はゼロだ!」
「JOJO、いい加減な推測は惑わすだけだぞ!」
「何か証拠があるのか?JOJO!」
場が混乱するが承太郎は至って冷静である。
「スタンド使いに共通する見分け方を発見した」
「本当なの?空条くん」
「ああ、スタンド使いは煙草の煙を少しでも吸うと・・・・鼻の頭に血管が浮き出る」
「「「「「「「「えっ!」」」」」」」」
承太郎の言葉にスタンド使いの面々は自分の鼻を抑える。
「ウソだろ!?承太郎!」
「ああ、ウソだぜ!・・・・だが、マヌケは見つかったようだ」
「!」
見るとスタンドのことを知らないと言っていたテニール船長が鼻を抑えている。
「承太郎、何故、船長があやしいとわかった?」
「いや、全然思わなかったぜ。
ただ、船員全員にこの手を試すつもりだっただけのこと・・・だぜ」
「ククク・・・シブイねぇ・・まったくおたくシブイぜ。
確かに俺は船長じゃあない、本物の船長はすでに香港の海底で寝ぼけているぜ」
「それじゃあ、てめーは地獄の底で寝ぼけな!!」
「っ!危ない!!」
「きゃああ!」
その時、女の子と里美の足が何かによって掴まれる。
里美はジュナを庇うのが精一杯で女の子まで手が回らず、一緒に捕まってしまう。
「しまった・・・くっ・・」
「な、何だ、これ!!動けない!!」
里美はアイス・フェアリーを出そうとするがスタンド自体が捕まえられているらしく身動きが取れない。
「俺のスタンドは水のトラブル!ウソと裏切り!未知の世界への恐怖を暗示する『月』のカード!
その名を『暗青の月(ダークブルー・ムーン)』!!
てめーらが7対1じゃさすがの俺も骨が折れるからな、正体を隠して1人1人順番に始末してやろうと思ったがばれちまってはしょうがねぇな。7対1でやるざるを得まい。
しかし、俺も闇雲にやるわけじゃあねぇぜ。小娘だけ捕まえようと思ったがこの女まで掴まれられたのは俺に運が向いているということだ。
今からこいつらと一緒にサメの海へ飛び込む、当然てめーらは海中に追って来ざるを得まい。
俺のホームグラウンド、水中なら何対1でも俺は相手できるぜ。ククク・・・やれるかな?」
「人質なんかとってなめてんじゃあねぇぞ、この空条承太郎がビビるとでも思うなよ?」
「なめる?これは予言だよ!
特にあんたのスタンドのスター・プラチナ、素早い動きをするんだってなぁ、自慢じゃあないが俺のダークブルー・ムーンも水中じゃあ素早いぜ、どんな魚よりも華麗に舞い泳げる」
「・・・・・」
「ついてきな、海水をたらふく飲んで死ぬ勇気があるならな!」
「きゃあああ!!」
偽船長は2人を連れて海に飛び込む。
「空条くん!!」
ドキュウーン!
『オラオラオラ!!』
しかし、海に落ちたのは偽船長だけだった。
承太郎のスター・プラチナが海に落ちる前にダークブルー・ムーンを殴りつけて2人を助けたからだ。
女の子は里美が抱えており、里美をスター・プラチナが抱えているため落下を阻止できた。
「落下するより早く・・こ・・攻撃してくるなんて・・・そんな」
偽船長は浮かびながら流されていく。
「海水をたらふく吸うのはてめーだ。アヴドゥル、何か言ってやれ」
「占い師の私をさしおいて予言するなど・・・」
「10年早いぜ!」
「流されていく・・・」
「ああ、散々スタンド自慢をしていたわりには大ボケかました奴だったな。
ジュナ、承太郎を手伝いに行くぜ」
「うん」
「どうした承太郎、早く女の子と里美ちゃんを引き上げてやらんかい」
「・・・・・」
承太郎は引き上げようとしている、しかし・・・。
「っ!」
「どうした、承太郎?」
「ちくしょう・・引きずり込まれるっ・・・」
「え!?」
「何だって!」
見るとフジツボ虫がスター・プラチナの腕から船腹へ繋がっている。
「空条くん、船長はまだあきらめてない!私はいいから先にこの子を!!」
「バカ言ってんじゃあねぇぜ!!」
しかし、そういう間にもフジツボにどんどん力を吸われてだんだんスター・プラチナがの力が弱まっている。
かといってスタンドを引っ込めることもできない。
「空条くん、このままじゃ3人とも落ちる!
早く女の子を!!」
「くっ!!」
「きゃあああ!!」
3人が海に落下していく。
「っ!花京院くん!!」
里美が女の子を力いっぱい上に投げた。
花京院がハイエロファント・グリーンでキャッチしたが里美と承太郎は海に落下した。
「JOJO!高瀬さん!」
5人は2人の落ちた水面を見る。