エジプト編・第13話 ペンタグルの成長(ジュナ)
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「マヌケが・・・」
花京院の戦術で方々を囲まれ、エメラルド・スプラッシュを一斉に撃たれたのにも関わらずDIOは余裕である。
「知るがいい・・・。
『世界(ザ・ワールド)』の能力はまさに『世界を支配する』能力だということをな!」
『世界(ザ・ワールド)!!』
DIOのスタンドが発動した、一見何も起きていない様に見えるが起きている。
そう、動きが止まっているのだ。
DIOはエメラルド・スプラッシュにより破壊され、飛び散ってきた瓦礫を手で払い退け、一気に花京院に迫る。
「これが私のスタンド・・・『世界(ザ・ワールド)』だ!
もっとも時間が止まっているお前には見えもせず感じもしないだろうがな・・・」
微動だにしない花京院を余裕で眺めるDIO。
「死ねィ!花京院!!」
そして花京院の腹部をザ・ワールドの指先から腕まで貫通する。
「フン・・・」
腹部から腕を抜くザ・ワールド。
「お前は自分が死んだことさえ気づいていない、何が起こったかも分かるはずがない・・・」
そして目聡くジョセフを見つけ出したDIO。
「アヴドゥルとジュナたちの姿が見えないが・・・まあいい、先にジョセフを始末するか。時は動き出す!」
「!!」
ジョセフは何が起こったのかわからなかった。
「こ・・・これはッ!!馬鹿なッ!」
花京院が吹っ飛び、給水タンクにめり込んでいる。
もちろん攻撃を受けた花京院もわからない。
「な、何が起きたというんだ、花京院ッ!」
〈何が・・・いったい何が起きたのだ・・僕は、やられてしまったのか・・・。
う・・・動けない・・・駄目だ、致命傷のようだ・・・声も出せない・・・〉
自分がめり込んだことにより溢れ出す水に体が濡れていく感覚すらわからなくなっている花京院。
〈今・・・カイロは5時15分か・・・日本だと時差があるから、夜の12時くらいだろうか・・・。
父さんと母さんは何をしているのだろう?
もう眠っているのだろうか?心配かけてすみません・・・〉
花京院の頭の中に家族のことがよぎったがすぐに別のものに変わる。
薄れゆく意識の中で気になった『奇妙な疑問』だ。
〈僕の『法皇(ハイエロファント)の結界』は触れるものが手に取るように分かる・・・だが、今・・・結界はDIOによって一度に同時に切断された・・・。
何故、一本一本ではなく・・・それも少しの時間差もなく一万分の一秒の差もなく、半径20mの結界は同時に切断されたのか・・・。
時間の差がない・・・時間、時間・・・」
そこで閃いた花京院。
「わ・・わか・・たぞ・・・」
信じられないことだがそれしか考えられない、そう考えれば自分が何故やられたのか・・・・やられる瞬間のことがわからなかったのかの説明がつく。
「ジョセフ、次はお前だ」
「!」
DIOは既にジョセフに迫っていた。
「このジョナサンの肉体・・・他人の血ではやはり完全には馴染まんようだ、しかし同族の血ならばすんなりくるとは思わないか?」
「くっ!DIO!」
DIOは愉快そうに空中に浮いている。