エジプト編・第12話 DIO(ディオ)
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「どう?追ってきてる?」
「わからん・・・ジョースターさん」
「ヤツが醸し出しているドス黒い雰囲気は依然として遠くなっておらん、追ってきているのだ。
ヤツはわしらを追ってきている!!」
荷台に乗っているジョセフは辺りを警戒している。
「DIOにはジョースターさんの位置が正確に分かるんですか?」
「いいや・・・あいつの肉体はわしの祖父、ジョナサン・ジョースターの体・・・不思議な肉体の波長のようなもので存在は感じるが『近く』というだけで場所は正確には分からない。
わしがDIOの館の近くまで来ながら正確にわからなかったように・・・奴が感じているのはなんとなく『ジョースターが近くにいる』というだけでわしか承太郎、里美の区別はついていない。
二手に分かれたとしても誰かまでは気づいていないはずじゃ!」
――――――――――――
「やつは自動車に乗ったらしいな」
DIOを付けてきた承太郎たち。
車でジョセフ達を追うDIOを追うべく自分たちも乗り物を探す。
「承太郎、里美、お前ら金は持ってるか?」
「いや、全然持ってない」
「私も」
「それじゃあ仕方ねぇな、ちょいと黙って借りることになるが・・・」
近くにあったバイクのケーブルを引っ張るポルナレフ。
「おかしいなあ・・・TVや映画では簡単にエンジンがかかるのによ・・・・」
「どれ、かしてみろ・・・」
ポルナレフを下がらせると承太郎はいきなりバイクを蹴った。
「ええ!?」
いきなりのことに驚く里美、なんと強引なんだろうか・・・。
しかし簡単にエンジンがかかった、さらに鎖を蹴りちぎる承太郎。
「・・・・・」
どこまでも強引である。
「かかったぜ・・・早く乗りな」
「お、おう・・・あ、でもよ・・・里美はどうすんだ?これじゃあ3人は・・・」
「あ、お気遣いなく」
里美はアイス・フェアリーを出すと地面を凍らせる。
「地面を滑ってくる気か?」
「そういうこと♪」
「バウ!」
「イギーはそっちかよ」
里美の肩に乗るイギーを見て呆れ顔のポルナレフ。
「見失うなよ」
「は~い」
「行くぜ」
承太郎たちも走りだした。
――――――――――――
その頃、DIOを乗せた車はジョセフ達の車に追いつくため無茶苦茶な運転をしていた。
もう渋滞にはまろうが、それを避けて人が歩いている歩道へ突っ込み、通行人を跳ね飛ばす。
「いたな・・・・もっと追いつけ、もっと近くにだ・・・・。
近くでなければ『世界(ザ・ワールド)』は使えん」
いよいよ自分の長年の因縁を始末できることに喜んでいるDIOだったが窓の横に何か見えた。
「つっ・・・」
「DIO!くらえッ!」
ハイエロファント・グリーンだ。
「『エメラルド・スプラッシュ!!』」
輝く緑の粒がDIOに襲いかかる。
「花京院か・・・」
しかし、DIOが動じたのは一瞬だった。
大量のエメラルド・スプラッシュの粒の中の1つを指で弾いたのだ。
その1粒が周囲の粒に当たり、軌道をずらしてしまった。結果、DIOは無傷!
「な、何て奴だ・・・・シートから動かずにエメラルド・スプラッシュを弾き返してかわすとは・・・なら、これではどうだ!!」
花京院はハイエロファント・グリーンでエメラルド・スプラッシュを集中させて発射するも、これもかわされた。
吹っ飛んだのはDIOの左側の車窓と屋根だけである。