エジプト編・第12話 DIO(ディオ)
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ジョースターさん、みんな。来てくれたのね」
「ああ、待たせたな」
ニヤリと笑ったDIOが身を翻して奥へと行ってしまう。
「待ちなさい!DIO!!」
「あれが、DIO・・・」
「ああ、そうじゃ・・・我々、ジョースター家の宿敵じゃ!」
「そうと分かれば行きましょう!」
「待って!」
足早に追おうとするジョセフ達を引き留めるイシズ。
「ジュナが負傷してるの・・・里美、先に手当してあげて」
「ジュナが!」
「容態は!?」
「敵に腹部を殴られたの・・・今は私のスタンドの空間に置いているけど、痛みを訴えているわ」
「わかりました、私は先にジュナの治療を・・・」
「お願い」
イシズは里美をパシフィック・ワンドの空間へ引き込む、しかし一緒に入ろうとした花京院を止める。
「あなたはここに残りなさい」
「でも・・・」
「里美を信じなさい、それにあなたがすべきことはDIOを倒すことでしょ?」
「・・・・・」
「ジュナは大丈夫よ、里美の『氷の妖精(アイス・フェアリー)』の治療の能力は非常に優秀よ。信じなさい」
「・・・・はい」
「声が小さい!」
「つっ・・・はいっ!」
「よし!あともう1つみんなに伝えておくわ、ポルナレフ・・・・」
「あ、ああ・・・」
先ほどのことを話せと言われているのだと思い、話し始めた。
「俺は奴のスタンドをちょっぴりだが体験した・・・だが、体験したというよりは全く理解を越えていたのだが・・・・」
「どういう意味じゃ?ポルナレフ」
意味が解らんという顔のジョセフ、承太郎、花京院。
「ありのままに起こったことを話すぜ・・・『俺は奴の前で階段を登っていたと思ったら、いつの間にか降りていた』
何を言われているのかわからないと思うが俺自身も何をされたのかがわからなかった。
頭がどうにかなりそうだぜ・・・催眠術とか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ!
もっとも恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・・」
「傍で私とイギーも見ていました、ポルナレフの言ったように幻覚や単にスピードが速いというわけではなさそうです」
「グウゥ・・・」
イギーも警戒している。
「・・・・・うむ、わかった。
だが、DIOの能力のヒントになるかもしれん、気を付けよう。
言えることは1つ、DIOは太陽の光には弱いという事だけじゃ・・・・」
「そうですね」
そういうと花京院は大きな服を引きづり出した。
「何それ?」
「ああ、ちょっとした案内人ですよ」
雑に放り投げる花京院。
「オイ、ヌケサク。お前とくだらん会話をしている暇はない・・・・こちらの質問に素早く答えろ、いいな?」
「ヒ・・ヒイ!」
袋からヌケサクが顔を出した。
「あら?ヌケサクじゃない」
「ぬっ!てめーは・・・イシズ!!」
イシズの姿を見て驚いているヌケサク。
「なーるほどね、こいつをフン捕まえてここまできたのね。だったら早く合流できるわけだわ」
「いい方法でしょ?」
「ええ。
しかし、ヌケサク・・・・あんた、無謀にもほどがあるわよ?どうせまた女の顔使って倒してやろうとかって思ったんでしょ?」
「な、何でそれを・・・!」
「あんたは無敵の能力とか言ってたけど、どっか抜けてるのよね~~~~、前から『分不相応な敵には挑まない方がいいわよ』って私、忠告したわよね?」
「うぐ・・」
全くその通りの結果になったので何も言い返せない。
「イシズさん、話はそれくらいに・・・」
「ああ、そうね。ごめんなさい」
「さて・・・ヌケサク、この階の上はどうなっている?」
「と、搭です・・・てっぺんに部屋が1つあります、DIO様は昼はいつもそこで過ごすんです」
「その搭には他に階段はあるか?」
「い、いいえ・・ないです。こ・・・これ1つだけです」
「よし、案内しろ」
ヌケサクを先へ放り出す。