第6話 暗青の月~ダークブルー・ムーン~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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クルーが少年を船長の所に連れて行こうとしたとき・・・。
「ギニャアア!!」
少年がクルーの腕に噛みついて脱走し、海に飛び込んだ。
「おっほ~~、飛び込んだぞ、元気いーっ!」
「陸まで泳ぐつもりか?」
「そんな無茶な」
みんなが少年が飛び込んだ方を見る。
「ほっときな、泳ぎに自信ががあるから飛び込んだんだろうよ」
「でも、空条くん・・・」
「ああ、やばい!!」
クルーは真っ青な顔をしている。
「どうしたんですか?」
「まずいっつスよ、この辺はサメが集まっている海域なんだ!」
見ると少年の下に黒い影が・・・。
「おい、小僧!戻れ――っ!!戻るんだ!!」
「サメだ!サメがいるぞ!!」
「!」
少年もその声でようやくサメの存在に気づいたようだが、その時にはもう間近に迫っていた。
「うわああああっ!!」
『アイス・ショット!!』
少年とサメの間に何かが降ってきた。
その降ってきた何かにとってサメの体がよろめく、さらに・・・・。
『オラオラオラッ!!』
次の瞬間、サメの体が宙に浮いた。
そして衝撃が何度か加えられたかと思うとサメは水面に落ちて浮き上がったまま動かなくなった。
目の前で起こったことに混乱している少年だが後ろから引っ張られた。
「何してるの、君!危ないでしょ!!」
そこには里美と承太郎がいた。
「やれやれだぜ、クソガキ」
そう言って承太郎が少年の胸倉を掴んで船に戻ろうとした時だった。
「ん?」
「どうしたの?空条くん・・・って!?」
「!?」
承太郎が少年の胸をペタペタと触っているではないか。
「く、空条くん!?何を・・?」
「・・・・てめー」
承太郎は少年の被っていた帽子を取った。
「!?」
「え・・・?君、女の子?」
「それもまだションベンくせえ・・・」
「失礼だよ!空条くん!!」
「お前、よくも俺の胸をじっくりいじりやがったな!!ちくしょう!!」
正体がばれた少女は承太郎に平手をかまそうとしたが見事に受け止められた。
「やれやれだぜ・・・」
「いや、今のは空条くんが悪い!彼女も怒ると思うよ!
それから、君も怒るなら船の上にしなさい。こんなところにいたら別のサメに食べられちゃうでしょ!!」
「「・・・・・」」
里美に怒られ、気まずくも、船に戻りだす2人。
そこへ・・・。
ボコン!!
承太郎と里美が倒したサメを真っ二つにして3人を追いかけてくる影があった。
「「!?」」
「何だあれは!?ものすごいスピードで来るぞっ!」
「承太郎!里美!急ぐんじゃ!」
二人は女の子をつれて必死に泳ぐ、しかし、相手はすぐそこまで迫っている。
「ダメっ・・・追いつかれるっ!」
そう思ったとき体が浮いた。
見ると花京院のハイエロファントが二人の腕を掴み、引き上げている。
助かったかと安堵して下を見ると自分たちが捕まろうとした浮き輪がビリビリになっていた。
ーーーーーーー
承太郎たちを引き上げたジョセフたちは疑いの目を女の子に向けた。
それもそうだ、承太郎たち以外はスピードワゴン財団から派遣されたクルーたちなので身元がはっきりしているからだ。
しかしこの少女は密航者、第一に疑われるのは仕方がない。
「な、何だてめーら!寄って集って睨みつけやがって!!何が何だかわからねぇが・・・や、やる気かァ!」
少女はナイフを出して威嚇してくる。
「とぼけてやがるぞ、もう1ぺん海へ突き落すか?」
「早まるな、もし本当にただの密航者だったらサメに喰われるだけだ」
「しかし、この船の10名の船員の身元はすべてチェック済み、この少女以外考えられん」
少女が敵か味方か決めかねる。
「おい、DIOの野郎は元気か?」
「DIO・・・?何だそれはァ!」
アヴドゥルがカマをかけてみたが少女は本当に知らないという口調で言い返してきた。
「このっ・・てめーら!俺と話がしてーのか?それとも刺されてーのかどっちだ!?
この妖刀が早ぇとこ340人目の血を啜りてぇと慟哭しているぜ」
「・・・・はぁ」
「な、何だよ!?」
里美は溜息をつくと少女に大股で歩み寄る。
「君ね、ウソを言うにも限度があるでしょ?」
「な、う、ウソだと!?」
「そう!人を340人も刺してる人はこんなことはしないからね?
サメがいるのに海に飛び込んだり、こんだけ大柄の男がたくさんいるのに刃物振り回して逃げ切ろうとか無謀なことはしません!」
「うぐ・・」
「ぷっ!」
里美の最もな意見に吹き出す一同。
そこへ・・・・
「この女の子かね?密航者というのは・・・」
「っ!?いて、いててて!!」
船員が船長を呼んできたらしく、女の子は船長に拘束されてしまった。
「私は密航者には厳しい質だ、女の子とはいえなめられると限度なく密航者がやってくる・・・」
ナイフを手放させると下の船室に連れていくよう船員に女の子を引き渡す。
「船長、お聞きしたいのですが・・・船員10名の身元は確かなものでしょうな?」
「間違いありませんよ、全員が10年以上この船に乗っているベテランばかりです。
どうしてそんなに神経質にこだわるのかわかりませんけれども・・・・」
そういうと船長は承太郎のところへ進んで来る。
「ところで!」
「っ!?」
船長が承太郎の咥えていた煙草をひったくった。