エジプト編・第11話 日本のある日
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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そしてさらに場所が変わり・・・。
「おいおい、いいのかよ?結構いいカーテン生地だぜ?」
「DIOは自分の部屋のものしか普段使わないから大丈夫よ。それにどうせ主がいなくなるんだから使ったって構わないわよ」
ヴァニラ・アイスとの戦闘を終えたアヴドゥルたちは負傷したポルナレフの手当をしていた。
イシズがカーテンを破いて、ヴァニラ・アイスのクリームによって抉られた場所を止血する。
「どう?これなら里美と合流するまでは持つと思うけど」
「おっ!どれどれ・・・」
立ち上がり動いてみるポルナレフ。
「ああ、これならさっきよりは飛んだり、跳ねたりできる。痛みはあるがなんとか動けるぜ」
「そう、良かった」
「ジュナはどうする?」
「あの子はもしかしたらアバラ骨にヒビが入っているかもしれないからまだ出さないでおくわ」
「そうか、まともにヴァニラ・アイスの蹴りを食らっていたからな」
「ええ・・・つっ!!」
その時、イシズの様子が変わった。
「どうした?」
「感じる・・・来たわ」
「イシズ・・・か、久しぶりだな」
「「「!?」」」
アヴドゥルもポルナレフもイギーも階段を見上げる。
そこには逆光で見えにくくはあったが人の姿があった。
「DIO・・・」
「間違い、DIOだ・・・」
「とうとうお出ましかい・・・」
「グルル・・」
「おめでとう、諸君!まさかここまで来られるとはな・・・・そしてポルナレフ、妹の仇を討ち、極東からの旅を無事たどり着けたというわけだ」
「けっ!祝いをくれるっつーんならてめーの命を貰ってやるぜ!」
「・・・・・・」
DIOは4人を見ていた。
「貴様らに1つチャンスをやろう。
その階段を2段降りろ、そうすれば再び私の仲間にしよう。今、どこかに隠しているかわからぬジュナも一緒にだ。
逆に死にたければ・・・その足を上げて、階段を登れ」
「「・・・・」」
「DIO、行動に入る前に俺からてめーに言っておくことがある」
「ポルナレフ?」
「俺は、前にお前と会った時・・・心の底までお前の恐怖と呪縛と巨大な悪に屈伏した。
あの時、俺は『負け犬』としての人生を歩み始めたわけだ、死よりも恐ろしいぜ!!
てめーに利用されることへの欲求だけの人生なんてな!」
ポルナレフは残ったカーテン生地をまた破いて血の付いた顔を拭う。
「だがな、今は・・・恐怖はこれっぽっちも感じない。俺にあるのは闘志だけだ、ジョースターさんたちに会い・・・この45日あまりの旅と、この素晴らしい仲間の強さでお前への恐れを吹き飛ばした」
「ほう・・・」
唇を舐めたDIO。
「本当にそうかな?答えは聞くまでもないという事だろうが・・・・ならば、階段を登ってくるといい」
「・・・・・」
ポルナレフは足を上げて階段を登った。
「フフフフフ・・・・そうかそうか、ポルナレフ。
階段を降りたな、やはりこのDIOの仲間になりたいということか!」
「!」
「「「!」」」
驚いたのはポルナレフだけではない、イシズたちもだ、見てみると先ほど自分たちと同じ目線にいたはずのポルナレフが下にいる。
ポルナレフはもう1度階段を上がってみた、が・・・しかし気づくと下に来ている(降りている)。
「どうした?動揺しているぞ、ポルナレフ・・・『動揺』しているということは『恐怖』しているということではないのかな?
それとも・・・『登らなくてはならない』と思ってはいても、あまりに恐ろしくて無意識のうちに逆に体は降りていたというところかな・・・?」
「バカなッ!俺は今、確かに登った!この階段を登ったんだ!!」
〈確かに・・・ポルナレフは階段を登った、私だけじゃない、アヴドゥルもイギーも見たはず。なら・・・もしかして、これがDIOのスタンド『世界(ザ・ワールド)』の能力なの?!〉
「イシズよ、人間は何のために生きるのか考えたことがあるかね?」
突然DIOが問いかけてくる。