エジプト編・第11話 日本のある日
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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その頃、ジョセフの妻であるスージー・Q・ジョースターは日本の空条家にやってきていた。
「奥様・・・」
「わかっているわ、ローゼス。
お前は私に伝えたいことがある、私の娘の命の危機が迫っているのね」
「!?」
それにはローゼスも驚愕だ。
「ニューヨークから電話をするとホリィはいつも明るく振る舞っていました。
『ただ風邪をこじらせただけだ』ってね・・・ジョセフも旅先から『元気にしているよ、忙しい、忙しい』って電話してくるわ。
でもね、私にはわかるの・・・娘と夫にとてつもない大変なことが起こっていると・・・。
50年も一緒に連れ添った夫だもの、それに私が産んだ娘よ・・・・。
それでも私は怖かった、確認するのが怖かった。
娘に会いたいと、しきりに思う一方で日本に来ることが怖かった」
それを聞いて、やっぱりという気持ちと話さなかった自分に後悔をした。
「お、お許し下さい・・・奥様・・・、教えなかったことを、どうか・・・!
ホリィお嬢様に我々がして差し上げられることが何もなくて・・・・それが辛くて・・・」
「何を馬鹿なこと言っているのです、ローゼス!ホリィのためにしてやれることが1つだけあるわ」
そう言うとスージーは車を降りた。
空条家の門を潜り、玄関から入り、ホリィの眠る寝室へ向かう。
布団の上には苦しそうに息をしているホリィの姿があった。
「おかあ・・・さん・・・」
スージーの姿を見るとニッコリ笑うホリィ。
「いいですか、ローゼス。
娘のために私たちがしてやれること・・・それは信じることです。
詳しいことはよくわかりませんが、それでも私は信じます。
私とジョセフの孫の承太郎が私の娘のために何かをしようとしているのならそのことを私は信じます。
それに今は承太郎だけじゃなくジャック伯父さんとジークさんの子孫である里美さんがいるのだから」
「奥様・・・」
「50年前、イタリアであの人と出会って以来、期待を裏切られたことは・・・・ただの1度としてありません。
あの人は1度やると決心したことは必ずやり遂げる人です。
ホリィ、あなたも承太郎とジョセフを信じましょう。必ず元気になって、そして家族がまた一緒になれるわ」
「お母さん・・・」
「奥様・・・お嬢様・・・」
ローゼスは涙を流している。
「ローゼス、みっともなく泣くんじゃありません。
それに私はね、高瀬里美という子にも会いたいの。ホリィのために命を懸けて奮闘してくれている彼女に・・・電話で声を聞いたけれどとても芯の強いお嬢さんだったわ。
ジャック伯父さんやジークさんの血を引いているのが分かった気がするの・・・。
だから信じて待ちましょう、ジョセフと承太郎、そして里美さんが目的を果たして帰ってくるまで」
「ええ、お母さん・・・」
エジプトで死闘を繰り広げている一方で日本で交わされているほんのひとときだった。