エジプト編・第10話 亜空の瘴気・『クリーム』のヴァニラ・アイス
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「うおおおおおおッおおおおおあ――――――ッ!!」
「ちょ、ちょっとポルナレフッ・・・落ち着いてってばッ・・・!!」
「!」
チャリオッツの強烈な突きによって床や壁にひびが入る。
「ウギッ!」
「イギー!?」
『愚者(ザ・フール)」によって空中に避難される。
――――――――――――
その頃、テレンスとの闘いに勝利した承太郎たちも場所を移動していた。
しかし急に襲ってきた振動に驚いている。
「何じゃ?幻覚の風景が消えたかと思ったらどこか館の向こうで壁か何かが崩れる音がするぞ・・・」
「まさか・・・アヴドゥルやポルナレフたちでは?」
屋敷の見取り図で言えばジョセフたちはワインルーム、ポルナレフたちはビリヤードルームにいる。
道は通路1本で倉庫の扉を開ければすぐに合流できるのだが屋敷の中は薄暗いため方向感覚が掴めない。
――――――――――――
「ポルナレフ!」
「大丈夫だッ!だが、奴は殺ってねぇ!手ごたえはあったが・・・致命傷は与えてねえ!!気を付けろ!」
「うんッ・・・」
イギーも警戒しているのか息遣いが荒い。
「ポルナレフ、敵はどうしたの?」
「わからん!あっという間に小さくなって空間に消えやがった!」
「ってことは、イシズさんと同じように空間を操る能力があるってことだね・・・イギーの鼻にも嗅ぎつけられないわけだ・・・」
「ポルナレフッ!」
「「「!」」」
ポルナレフが消えた。
すると今までポルナレフがいたところにボコッと抉られた。
「これは・・・」
ジュナもイギーも唖然としている。
〈今のは・・・攻撃してくる瞬間が見えなかった・・・、でも、あのままポルナレフが立っていたら間違いなくやられていたわ・・・〉
「ジュナ!イギー!」
すると後ろから急に引っ張られた。
「いたたた・・・あ、アヴドゥルさんッ・・・!」
「話は後だ、移動するぞ!」
どうやら『平和の杖(パシフィック・ワンド)』の空間に引っ張りこまれたようだ。
「イシズさん・・・・」
「間に合ってよかったわ、あなたもイギーも、ポルナレフもね」
「イシズさん・・・よかった、無事で・・」
「勝手に殺さないでちょうだい、それに約束したじゃない、みんなでね!」
「・・・はいっ!」
「まあ、あいつは納得いかなくてぎゃんぎゃん言ってるけどね」
見るとポルナレフがアヴドゥルに文句を言っていた。
「まあ、しばらく言わせておけば気が晴れるでしょう。
それより襲って来たあいつ・・・おそらくヴァニラ・アイスよ」
「知ってるんですか・・・?」
「ええ・・・できれば闘いたくなかった奴よ。
あいつは私と同じく空間を操る能力を持つスタンド使い、でもあいつの空間は飲み込んだものがどこに送られるかは不明、ただのみ込まれたら最期、死ぬわ」
「じゃあ・・・あの人が自分で言った能力は・・・」
「簡単に言えば『物質を食らう空間能力使い』ってところよ、それくらいふざけていてイカれたスタンドよ、ヴァニラ・アイス自身もイカれたヤツだけど」
「どうするんですか・・・?」
「考えがあるわ・・・・」
――――――――――――
「イシズ・・・」
ヴァニラ・アイスはポルナレフたちを見失い一時的に本体を見せていた。
〈このヴァニラ・アイスと同じように空間能力のスタンドを使いこなす女・・・侮れん、DIO様がこだわり仲間にするだけのことはある。
そしてポルナレフ・・・奴もだ、私に傷を負わせるとは・・・奴は確かに自分の生命危機や恐怖を克服した精神力を持っている・・・。
確実に追いつめてやる・・・私のスタンドで殺してやる〉
すると空間が歪んだ。