エジプト編・第10話 亜空の瘴気・『クリーム』のヴァニラ・アイス
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「「「!?」」」
よだれを垂らしながら出現したそれはポルナレフたちをじーっと見ている。
「な、なんだ・・・こいつは?
どこから現れたんだ?何故、アヴドゥルの炎の探知機に引っかからなかったんだ?
イギーの鼻にも臭わなかったんだ!?
おいッ!アヴドゥル!イシズ!返事しろよッ!」
ポルナレフは尚も周囲に呼びかける。
「惜しかった・・・・」
「「「!」」」
「あと・・・もう少しだったものを・・・」
するとスタンドの口の中から声が聞こえた。
「私の口の中はどこに通じているのか自分でも知らぬが暗黒の空間になっている・・・。
吹っ飛ばしてやろうと思ったのだが・・・DIO様を倒そうなどと思い上がった考えは正さなければならない。
1人1人・・・順番に順番に・・・このヴァニラ・アイスの暗黒空間にバラまいてやる」
口の中からヴァニラ・アイスが顔を出す。
――――――――――――
その頃、別の空間では・・・・
「!?」
アヴドゥルは意識を取り戻した。
「こ、ここは・・・」
「私のスタンドの空間よ」
「!」
倒れているアヴドゥルが横を見るとそこにはイシズがいた。
「イシズ・・・私は・・・」
「助けるなって言ったのはアンタでしょ?なに、いきなり約束破ってるのよ」
「あ、いや・・・つっ!ポルナレフとイギーはッ?」
「大丈夫よ、2人とも無事よ。アンタのおかげでね」
「・・・・そうか・・つっ!」
すると空間の床に髪がパラパラと落ちている。
「イシズ・・・・」
見るとイシズの髪が不格好に削れていた。
「お前・・・その髪は・・・」
「ああ、これ・・・」
実はヴァニラ・アイスのクリームがアヴドゥルに襲いかかってきた時、イシズは気配に気づいていたのでいち早く空間移動でアヴドゥルのところまで飛んでいたのだ。
「危なかったわ・・・もう少しで敵スタンドにアンタが食べられちゃうところだったんだから。
まあ、微妙な位置で引き込んだから私が間に合わなくて髪を少し持ってかれたけどね。
これくらいならカットすればまだ大丈夫よ」
「・・・・」
呆然としているアヴドゥル。
「『生きて帰る』って約束したでしょ?決して自分から犠牲になったりしないことって・・・・。何より・・・」
「つっ・・・」
イシズはアヴドゥルにキスしていた。
「自分で告白しておいて返事聞かずに死ぬとか、許さないからね」
「・・・・ああ、そうだったな。すまない」
「しっかりしなさいよ、年長者」
顔をパシッと叩かれて立ち上がったアヴドゥル。
「戻るわよ」
「ああ」
――――――――――――
「ポルナレフッ・・・落ち着いてッ・・・」
「ジュナッ!」
「アヴドゥルとイシズさんは無事だよ、とにかく今はあいつを倒すことを考えなきゃ・・・!」
「・・・・!ああ、そうだな・・・あいつらなら大丈夫だッ!」
ポルナレフは敵を睨み返す。
「後ろからたぁー、ずいぶんコソズルいことをしてくれるじゃあねーか!この・・・・」
「何・・・?」
クリームの後ろには既にチャリオッツがいる。
〈ポルナレフのスタンドが・・・こんなに素早く、しかも遠くまで攻撃できるなどと・・・聞いていなかったぞ・・・〉
「ドクサレがァァ――――――ッ!!」
鋭い突きが繰り出される。