エジプト編・第9話 『アトゥム神』のテレンス・T・ダービー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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〈IDO!IDO!IDO!IDO!いる!いる!〉
〈なっ・・・イカサマをしている、だと!?〉
まさかの答えが「YES」だった。
「お前・・・・機械に何か細工したのか!?」
〈NO!NO!NO!NO!〉
〈っ!?細工ではないのか!?〉
「どうしました?汗だくですよ?」
クスクス笑っている里美。
「やかましい!!イカサマをしているのはわかっているっ!どんなイカサマをしているんだ!!」
〈・・・・・・・〉
明らかに動揺しているテレンス。
「今の言葉で確信が持てました。
ダービー、あなたは『人の心を読むこと』ができる。
しかし、それは『YES』か『NO』で答えられるものだけ。それ以上深く掘り下げて聞き出すことはできない」
「つっ!」
「そういえば・・・あなたのお兄さんが面白いことを言ってましたね」
「何・・・?」
「『バレなければイカサマじゃあない』って」
「『バレなければイカサマじゃあない』・・だとッ!!」
あまりにも笑顔で言い切った里美を見てジョセフも承太郎もダニエル・J・ダービーとイシズの対戦を思い出し、噴き出してしまった。
ちなみにジョセフは後からアヴドゥルから聞いてた。
「クキ―――――ッ!!里美、お前・・・誰に向かって言っているのだ!!
俺はゲームの達人だぞ!!よくもそんな口を~~~ッ!!
投げろォォ!!里美!!
貴様のイカサマをあばいて魂を抜き取ってくれるゥゥゥ!!」
「では続けましょうか、次の投球予告です。外角高めストレート」
里美の魂の答えは「YES」・・・・。
〈里美の魂は嘘をついていない!
外角高めストレート!本気で投げる気だッ!
あばいてやる!あばいてやる!イカサマをヲヲヲ・・・あぶぁいてぇやぁるゥゥゥ――――――!!!!〉
ピッチャーが投球のモーションに入る。
〈YES!YES!YES!YES!〉
〈魂の意志は変わっていない!依然YESのままだッ!〉
ドゴォ――――ッ!
〈きたァァ!意志は依然「YES」!直球だ!〉
しかし・・・・。
「何ィィ!?落ちたッ?フォークボールだとォォ!!」
〈YES!YES!YES!YES!〉
またもやストライクでキャッチャーのグローブにボールは収まった。
テレンスは完全に動揺している、頭が真っ白だ。
わからない、全くわからない。
自分は間違いなく里美の魂に質問し、正確な答えを得たのだ。
しかし現実はどうだろう、全く違うコースの投球だ。
何が起きているのか、もはやわからない。状況が把握できないのだ。
〈わ、わわ、わからないィィィィ!イカサマがわからないいいいいい!
里美の魂は最後の最後まで『ストレートを投げる』という選択だったッ・・・なのに、それなのに何故?変化したコースにボールが来るんだァァ!?
何故なんだ!?何故なんだよォォォォ!!〉
「さーて・・・・」
「!?」
「倒される覚悟はいいですか?テレンス・T・ダービーさん?」
爽やかにニッコリした顔を向けて言い放つ里美。