エジプト編・第9話 『アトゥム神』のテレンス・T・ダービー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「今度は・・・フフフ、どこかな?
外角かな?それとも・・・低めかな?ストレート・・・と、来るのかな?どこかな?どこを狙って来るのかな・・・?フフフ・・・」
里美が次に狙ったのは外角低め、キャッチャーの足下。
しかし、またもや打ち返される。見事にホームランだ。
「4対2だ」
「・・・・・」
〈ゾォ~~~~ッ!
その場の状況やいくつかのデータを見てある程度の心理分析はできるッ!
しかし・・・!こいつのスタンドは正確に!どのコースにボールが来るかという事を読んでいるッ!しかもイカサマではないッ!〉
ジョセフが心配している間にもゲームは進む、またもやホームランで4対3だ。
どんどん詰められていく、ジョセフだけではなく承太郎も緊張して心配そうに見ている。
「フフフフフ・・・あっという間にひっくり返しますよ。
さて次は・・・内角かな?真ん中かな?高めかな?変化球かな?どこかな?」
じーっと見てくるテレンス。
「・・・・・」
すると何を思ったか里美が髪を結わえ始めた。
「フン、何をするかと思えば髪型を変えて私に自分の瞳を見せない様にするつもりか・・・私が兄のようにコスずるい手を使うとでも思っていたのか?」
「違うぞ、里美!
奴はお前の瞳に映る画面を見ているわけではない、ましてやコントローラーを押す指の動きや音でコースを探っているなんていうイカサマではないのだ!
わしがさっきから確認している!そんなんじゃあないんだ!」
「違いますよ、ジョースターさん」
「?」とした表情の後に笑って答える里美。
「首元に汗かいちゃって・・・髪を上げただけですよ、だって久しぶりにTVゲームやったんですもん!魂を賭けた勝負だから熱中しちゃって・・・」
「お話も結構ですが早く次を投げてほしいですな」
急かすテレンス。
「・・・・・ああ、ごめんなさい。
でも、もう汗はかかずにすみそうです。投球予告をします、外角高め、ストレート!」
「な、なにィィ!?」
「なん・・だって!」
「里美、何のつもりだ?」
承太郎も驚いている。
「今何と言ったのだ!里美」
「言葉通りの意味ですよ、ジョースターさん。投球予告をすると言ったんです。私は次に『外角高めのストレート』を投げる」
「里美・・・」
「信じるか、信じないかはあなたにお任せします」
「マヌケか・・・貴様・・・」
テレンスは鼻で笑った、アトゥム神の目が妖しく光る。
〈私のスタンドは相手の魂の状態を光子暗視装置のように見ることが出来る・・・どんな人間であろうと魂は嘘をつかない。
YESか?NOか?右か?左か?
質問することによっていずれかを選択しているかわかる・・・・外角か?内角か?高めか?低めか?変化球か?直球か?100%の的中率で判別できる!
『外角高めのストレート』・・・・YESか?NOか?〉
里美の魂に問うテレンス。
〈YES!YES!YES!YES!〉
〈里美は嘘をついていない・・・・・『外角高めストレート』、投球予告は本気だ・・・マジで投げる気だ・・・・。
どういうつもりだ?そんなハッタリで私に勝てるとでも思っているのか?動揺するとでも・・・?馬鹿か?〉
「投げますよ」
「どうぞ」
里美がボタンを押す。
「11点の差がついたら、その場でコールドゲームということをお忘れなくッ・・・」
ストレートのホームで打ち返そうとしたが・・・。
「何ィ――――――ッ!!」
アイス・フェアリーの投球は変化したのだ、当たったが三遊間ゴロし、1塁へ送球してアウトになった。
〈ば、バカな・・・確かにストレートだった!里美の意思は変わらなかった。
ブッタのような聖人だろうと、兄のような天才詐欺師であろうと魂までコントロールすることは絶対にできない!!〉
「次も外角高めストレート」
「!?」
〈YES!YES!YES!YES!〉
〈魂の意思に変わりはない!マジで投げる気だ!〉
また投球が向かってくる、しかしストレートではなくフォークボール!
『ピッチャーフライ!アウトッ!ツーアウトッ!』
「・・・・・っ」
テレンスは訳が分からなくなっている、魂は嘘はつかない。
今まで、魂を読んで負けたことなどない。1度として!!
しかし里美のアイス・フェアリーは魂の決定とは違うコースを投げてきたのだ。
「里美、まさかイカサマはしていないよな?」
テレンスはできるわけがないと思いながら聞いてみる。