エジプト編・第9話 『アトゥム神』のテレンス・T・ダービー
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「何のことだ?」
「ふふふ・・・」
「何のことだと聞いてるんだ!貴様ッ!!」
「これからわかる・・・・ピッチャー交代!
背番号15から背番号77へ・・・・!」
『背番号77
右投、球速165㎞/h
特徴は豪速球投手だが直球とフォークボールしかなげられない。
パワーレベル:4
防御率:5.23』
「そして『投球予告』をする!」
「「「!?」」」
「今からこの77番はど真ん中へフォークボールを投げる!」
「投球予告じゃとぉ~~~~っ!」
「信じるかッ!信じないかッ!」
突然の投球予告に動揺する里美。
〈何を考えているのこいつ・・・投球予告なんて・・・〉
「里美、こいつは精神を惑わせているだけじゃ!投球予告なんぞ、気にするんじゃあないぞッ!」
「いや・・・ただ精神を惑わせるためにこんなことを言う男じゃあないぜ、こいつはな」
「私もそう思う・・・・ダービー、構わないから投げてよ」
「それでは・・・フフフフフ!」
77番のピッチャーが投げた。
「来たッ!コースはど真ん中~~~~ッ、直球だッ!しかし!このまま直球のままか!?」
「それとも落ちるか・・・」
「!」
「振った!里美はフォークボールに賭けたッ!」
しかしボールは直球のままだった、アイス・フェアリーの打者のバットはボールの下を叩いたので軽くコーンと飛んだ。
ボールは相手の選手のグローブに収まった。
『アウト!1回表、スリーアウト!チェンジッ!』
「・・・・・」
「なんて馬鹿なことを!こいつの言う通り投球予告なんぞ信じてッ!フォークボールのコースを塗り抜きおってッ!」
「いや・・・こいつは既に知っていたはずだ」
「ぬうっ!?どういうことだ、承太郎!」
「里美が『フォークを振る』という心を・・・投げる瞬間からこいつは知っていた。だから直前で直球に変えたんだ」
「何だと!そうなのか?里美」
「ええ・・・確かに私はダービーの言う通り、この館に入った時から不安を抱いていました。
この人は私の攻撃手段を何故か読むことが出来ていたので・・・・あなた、同様のことをして投げるコースを変えましたね」
「ば、バカな・・ということは、お前たちはこう言いたいのか?
この男は心の中を読むことができると・・・!」
信じられないという顔でテレンスを見るジョセフ。
「次は1回裏、私の攻撃だ」
99番の打者が位置に着いたがバットを高らかに上げた。
「これは・・・ホームラン予告!
君のボールをレフト・スタンドへ叩き込んでみせよう、フフフフフ・・・」
「・・・・・」
しばらく画面を見ていた里美だったが・・・。
「ジョースターさん、このゲーム機やソフトにイカサマはないんですよね?」
「それは絶対にない!それだけではない、先ほどからあらゆるイカサマに目を光らせている」
「なら秘密はこの人のスタンド、つまり『アトゥム神』にあると思っていいですね。
『魂を奪う』だけじゃない・・・・何か別の能力が・・・」
コントローラーを動かす。
〈私が狙うのは・・・〉
なんと里美は打者に当てるコースを選択した。
〈な、何だと!?〉
〈打者にわざと当てるというのか・・・〉
〈これで何かがわかる・・・〉
「さて君はどこを狙っているのかな・・・外角かな・・・内角かな・・・高めかな?低めかな?
何かしようと企んでいるのかな・・・?」
「・・・・(ポチッ)」
ボタンを押すとアイス・フェアリーの41番のピッチャーはボールを投げた。
すると打者が身を引いた。
「「!?」」
「何ッ!?こいつ、身を引いたぞ!投球と同時に身を引いた!」
身を引いた打者は投球を見事に打ち返した。
打ち返されたボールはテレンスの宣言通りにレフト・スタンドへ。
「読んでいたッ・・・・今!完全に読んでいたッ!
こいつッ!里美の心を読まなければこんなことができるわけがないッ!」
「フフ、まずは1点」
〈バカな、心を読むだと・・・・今までいろんな奴に出会って来たが『心を読むスタンド』だけはいなかった!
心を読まれてしまっては・・・どんな知能もどんなパワーも敵わないのではないのか!?〉
そして画面を見ればまたもやホームラン予告が・・・。