エジプト編・第9話 『アトゥム神』のテレンス・T・ダービー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「スタートの時、スピンして私のブロックを弾き飛ばした分、エネルギーが少なくなったのに気づかなかったのかッ!!」
テレンスのマシンが花京院のマシンを押しのけてトンネルを目指す。
「トンネルあとまで2秒!」
「花京院ッ、このままではぶつかるぞ!ここは奴に譲れ!ダービーの後でトンネルに入るんだッ!!」
「それはできません!
トンネルに先に入られたら、もう僕に勝つ見込みがなくなる!」
「トンネルまであと1秒!」
「花京院くんッ」
「!」
グウゥゥ~~~~~ン・・・
「ああッ!車を傾かせて!!」
なんと花京院は十字ボタンで車体を傾かせて壁に突っ込ませる形でテレンスと同じタイミングでトンネルに入ったのだ。
「ぬぬう!」
「依然同時・・・・気が抜けないレースだな」
全く、大した操作である。
「すごいぞ!花京院!!
マシンは共に同じスピードの425㎞/h!最高速度じゃッ!
しかし花京院!お前の方が精神的に勝っているぞ!押し勝つんじゃあーッ!」
「静かにッ!気が散るッ!」
テレンスが動揺している、その様子を見たジョセフは嬉しそうだ。
「くっ!」
するとテレンスのマシンは体当たりをしてきた。
〈こうなったらパワー残量が少なくなっても構わん!
ここは花京院よりも100分の1秒でも早くコーナーを曲がり、1000分の1㎜でも最短コースを通り、一瞬でも早くトンネルを出ることだ!
そうすれば速度は2倍の850km/hまで加速することが出来るッ〉
トンネルを抜けた後の速度倍速になる条件を狙っているのだがそれは花京院も同じだ。ここは譲らない。
『NO RAIDER』
すると画面が真っ暗になる。
「どうした?画面が暗闇になったぞッ、マシンが見えん!」
「ここから先は闇のトンネルを突き進まなければならない・・・しかも8ヵ所のカーブと地雷原が1ヵ所、キャノン法が1ヵ所あり、闇を抜けるとすぐ出口を飛び出る!」
「何ィィ――――ッ!
見えないのにどうやって425km/hのスピードで突き進むんじゃ―――ッ!?」
「確かにミスれば壁に激突する!しかし体でコーナーを曲がるタイミングを憶えているッ!
おそらくダービーもだ」
花京院の言う通り、テレンスも同じく十字ボタンを操作している。
しかし暗闇の中、承太郎やジョセフ、里美にはどこを走っているのか全くわからない。
しかしマシンは見えないコーナーを曲がり、どんどんトンネルを突き進んでいる。
「くっそ~~~!
どうなっているんじゃッ!?どこを走ってるんじゃッ!?どっちが速いんじゃ!?」
じれったくなりジョセフが詰め寄る。
「3」
「2」
「「1」」
「「「!?」」」
2人が同時に口を開いたと思うと画面に光が・・・!
「「キャノン砲!」」
花京院の言っていたキャノン砲が放たれた、それと同時にマシンの位置も映し出された。
「見えたぞ!今一瞬、キャノン砲の光でマシン見えたッ!
花京院のマシンの方が一瞬遅く走っていたッ!」
それは承太郎や里美にも見えた。
そしてようやく暗闇のトンネルに出口が見えた。
2台のマシンも勢いよく出口へ向かい、外に飛び出した。
「っ!?」
「!」
「やっぱりダービーの方が車体1つ分早くトンネルを出ている!!」
「速度が倍になります!私の勝ちだ!」
「いいや!パワー残量はお前の方が少ないぞ!ダービー!!」
「!」
「ということはッ!」
花京院の『法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)』が十字ボタンを回転させるように押す。
スピンをした花京院のマシンはテレンスのマシンを弾く。
「おおお――――!!花京院のマシンがダービーのマシンを弾いてふっ飛ばしたァー――――ッ!!コースアウトだッ!!」
花京院のマシンは無事に着地する。