エジプト編・第9話 『アトゥム神』のテレンス・T・ダービー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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「おい・・・どういうことだ?」
「里美とジョースター、承太郎、あなた方は血縁関係にありますが花京院は違います。
先にジョースターと承太郎の勝負をし、魂を奪った後に気が変わり『魂』を賭けるのは嫌だとスタンド攻撃に入られると厄介ですので・・・」
「な、なんてバカなことを!!花京院くんはそんな薄情者じゃない!!」
「全くだ、それに自惚れが強いぜ。こいつ、もう俺たちに勝った気でいるぞ」
「まあまあ、承太郎」
花京院が怒る承太郎を諫める。
「いいでしょう、最初は・・・僕が相手をしましょう」
「何ッ!」
「花京院!」
「大丈夫、自信はあります・・・・里美も心配しないで。
TVゲームは御多分にもれず僕も詳しいですからね・・・それにそこにあるゲームソフトは日本の若者なら『もう飽きたよ』というものばかりです」
そう言うと花京院は1つのソフトを掴む。
「ゲームはこの『F‐MEGA』で対戦を希望したい・・・」
「いいでしょう、では例の言葉を・・・」
「『魂』を・・・賭けよう!」
「GOOD!」
ニヤリと笑うテレンス。
「花京院!おめーが最初にやる必要はねえ!」
「いいや、大いにある・・・承太郎、君は恋人の腕から早くあの気色悪いものを取り除きたいと思っているのだろうが、だが君がTVゲームについて詳しいとは思えない。
ということはよくわからないルールや操作方法についていけずにミスをする可能性がある。
ここは僕に任せてくれ」
花京院はそう承太郎を納得させた。
「ダービー、君が僕に負けた場合、里美の腕からスタンドを本当に外すという保証はあるのか?」
「ご心配なく・・・」
そう言うとテレンスはコレクションの入った大きな箱の引き出しから花京院そっくりの人形を取り出す。
「自分が勝てば頂くものは頂く、その逆もしかりってことね・・・」
「ええ、その通りです」
花京院からソフトを受け取ったジョセフがゲーム機にセットする、そして『隠者の紫(ハーミット・パープル)』で機械を調べた。
「ゲーム機やソフトにイカサマはない、世界中どこにでもあるTVゲームじゃ」
「兄とは違うと言ったでしょう、イカサマはしませんよ」
サングラスを外し、席に着く花京院。
「さあ、ゲームを始めましょう」
「ああ」
テレンスも座り、コントローラーを互いに手に持つ。
『F‐MEGA!』
ゲームが起動した、2人は『PUSH START』のボタンを押す。
「『F‐MEGA』は1対1対戦型のカーレースバトルゲームです、まずは互いにマシンを選んで下さい」
「ああ」
花京院は方向キーを押す。
「A車・28番」
「ほう、この車を選びましたか。
では私は同じくA車、番号は15だ。1月5日生まれなんでね。
次はコースを選びます」
「コース№1」
「スタート後、2000mの直線コースがあり、そして6つのカーブがある。
その後、加速トンネルがあり、通過すると最大850㎞まで加速することが可能となる。
ただしカースアウトをすれば爆裂、4周してタイムの早い方が勝者です」
「わかっている」
「ふふふ、用意はいいですね?」
「紳士ぶってないで、さっさとやればいい!!」
お互いスタンドを背中に準備にかかる。
『両者位置につきました!スタート5秒前!』
「「・・・・・」」
『4秒前!』
タタタタタタタタタタタタ・・・・
「!?」
するとテレンスが・・・というより『アトゥム神』が黄色ボタンを連打している。
『3秒前!』
〈こ・・・こいつの指の動き・・・!
この凄い早さで小刻みにアクセルボタンを押すやり方はッ!
前パワーをかけてダッシュをしてスタートするやり方だ!〉
『2秒前!』
〈しまったッ!
僕にはこのやり方でダッシュする時間がないッ!このままでは奴に先に出られてしまう!!〉
『1秒前!』
「「「・・・・・・」」」
『スタート!!』
レースがスタートしたがアクセルボタンを連打して貯めていたテレンスのマシンが先に出てしまう。
そして花京院のマシンの進行方向を遮る。