エジプト編・第9話 『アトゥム神』のテレンス・T・ダービー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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「OH MY GOD・・・・」
「生きている・・・・この人形らは生きている」
「てめー、魂を・・・」
「私の趣味は人形を作ることです、そして本物の人間の魂をこの人形に宿らせたのです。
バラしてしまいますがこれが私のスタンドの能力です」
「魂を奪う・・・そこは同じなのね」
「ええ、しかし兄のコレクションはつまらなかった。ただ魂のコインを並べて楽しむだけで単純で底が浅い。
それに比べて私のは着せ替えをしたり話をして楽しめる、例えば・・・」
1番初めに啼いた人形を手にするテレンス。
「彼女の名前はソニア、華麗なる恋の体験談が楽しめる女だ。
肌が綺麗でしょう?出会った時、シャネルの服が好きだと言っていたが今はジャンに・ヴェルサーチのデザインを私が小さく作り上げたものを着ている。
どこへ出しても恥ずかしくない美人だ」
ソニアを撫でるテレンス、ソニアは涙を流しながら歓喜の表情を浮かべている。
「そして、こちらはエリオット医師。
しかしその実態は殺人鬼だ、8人患者を殺している。殺した患者の話が楽しめる、この眼鏡も聴診器も私が作った」
嬉しそうに語るテレンス。
「ああ、そうそう!これはお見せしなければ!
日本の少年、ゲームの達人・タツヒコ!IQが190以上もある奴でかなり手強い。こいつはTVゲームの達人で負かして魂を奪うのには苦労しました」
「こいつら・・・兄弟して異常な奴だ・・・!
いや、貴様の方が兄貴以上だ、ムカつき加減がな!」
「紳士ぶっているが最低の野郎だ、反吐が出るッ」
「「・・・・・」」
「ふふふふふ・・・・」
今の言葉が褒め言葉にでも聞こえたのだろうかテレンスは喜びの顔を変えない。
「ところで兄との勝負の時に体験したかと思いますが・・・人間の魂というものは実に不思議だ。
『敗北』する時、自分の『敗北』を自分で認めた瞬間、魂のエネルギーは限りなく『0』に近くなる・・・・」
テレンスは人形を箱に戻し、扉を閉める。
「その一瞬を狙って相手の魂を引きずり出すッ!それが私や兄のスタンドの原理!」
「もういい!
もう話はたくさんだ!貴様のスタンドの話なんぞムカつくだけだッ!!早いとこ貴様を叩きのめして先ヘ進むだけだッ!」
ジョセフ、承太郎、花京院、里美は各々のスタンドを出す。
「話は聞かなくてはならないッ!
少なくとも里美!あなたは私のペースに既にはまっている!」
「!」
「里美、君はさっき攻撃手段を私に読まれてショックだったろう?
そして何故読まれたかがわからない、敗北は認めてはいないが、かなりショックだった。
『魂』に隙ができました。
そしてその時あなたの魂にちょっぴりですが触れることができました、それで・・・・触ってどうしたと思います?」
その時だ、里美の右腕に違和感を感じたのは・・・・。
「!」
「どうした?」
承太郎が里美の制服の袖を捲るとアトゥム神の腕が掴んでいた。
「なッ・・なにィッ!」
「何だ!これはッ!
手が・・・里美の右腕に奴のスタンドが・・・ッ!!」
「そう、私のスタンドの『アトゥム神』の腕をあなたの魂に食い込ませたまま置いてきたのですよ。
あなたを人質にとれば承太郎たちは容易に私に攻撃はできない」
「こ、この野郎ッ・・・」
「しかしDIO様のためには承太郎、花京院、ジョセフ・ジョースター・・・あなた方を始末しなければならない。
私は好きなようにできるわけだ・・・ですが、ただ倒しただけではつまらない。
そこで、どうです?
皆さん、『魂』を賭けて私とゲームをしませんか?私が完全なる負けを認めれば腕を放しましょう」
「やれやれ・・・・もう既にてめーのペースということか。
いいだろう、だが・・・俺の大事なもんをはめたことを必ず後悔させてやるぜ、ダービー」
恋人を人質に取られた承太郎は怒り心頭だ。
「ぜひ聞かせてほしいものですな、『魂を賭けてゲームをやる』という言葉を・・・・ですが、最初に私と闘うのは・・・・花京院、あなたを希望します!」
なんとテレンスは指名してきたのだ。