エジプト編・第9話 『アトゥム神』のテレンス・T・ダービー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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どうやらここが『彼のステージ』のようだ。
「承太郎、花京院くん、ジョースターさん、1つ謎を考えて」
「謎?」
唐突に話し出した里美。
「テレンスのスタンドの『アトゥム神』は私が『氷の鞭(アイス・ウィップ)』を出すことを知っていた。
完璧に・・・だから攻撃を避けることができた、何故だと思う?」
「「「・・・・・」」」
「この謎が解けなければ・・・彼には勝てない」
「まあ、そう緊張なさらずに・・・・何かお飲みになりますか?」
コソコソ話している承太郎たちに対してテレンスはボトルを持ち出す。
「ここにある飲物類は本物です、毒も入っておりません」
そうは言われても敵の本拠地、警戒に越したことはない。
「館の中か?ここは?」
「そうです」
「館のどこだ?」
「それは言えません」
「地下か?」
「そうかも・・・」
ジョセフはさも『出口』ですとでもいっているような扉を開く。
だが、扉の向こうは同じ風景。ただ扉が置いてあるだけなのだ。
「『スタンド』か?この幻覚は?」
「そうです」
「貴様のスタンドの能力か?」
「違います」
「DIOのか?」
「違います」
「誰のだ?」
「言う必要はありません」
「スピード・ワゴン財団の情報によるとあと2~3人のスタンド使いがいるようだが、そうか?」
「それも言う必要はありません」
ボトルをテーブルに置くテレンス。
「ふん!まともな答えが返って来んな!」
「嘘をついても構わないのですよ?
しかし、私は兄のように嘘をついたり騙したりしないからです」
「良く言うわ・・・」
「おやおや」
先ほどしてやられた里美が睨むとテレンスは肩を竦める。
「つまり・・・こういうことか?
『我々はお前を倒さない限り先へは進めない』と・・・・」
「Exactly!その通りでございます!」
「この丁寧過ぎる態度・・・神経に障る男だ」
「・・・・・・・」
「わしらを閉じ込めたつもりで・・・自信満々らしいな。
しかし1対4ということを忘れているのか?急いでいるので4人がかりで君を攻撃させてもらうぞ」
「まあまあ、そうお急ぎにならないで」
テレンスはある大きな箱の前に歩み寄った。
「その前にご覧入れましょう、私のコレクションを・・・・」
コレクションを収めてある箱の両開きの扉が開かれる。
中に入っていたのは・・・・
「に、人形・・・?」
なんとも気味の悪い人形だった、人形と言えば普通は可愛いものだがテレンスのコレクションはなんとも薄気味悪いのだ。
「私も兄と同じくささやかながら集めているのです。
まあ、自慢のコレクションというものは他人に見せて賛辞の言葉を聞きたいと思うものです」
「な、何なんだ・・・・この人形たちは?」
「違うぞ、花京院!
ダービー兄弟に限っての場合こいつはただの人形とは違うんだ!」
ギョロッ!
「「「「!」」」」
確かに普通の人形ではなかった。
『ダ・・・ダービーィィ~~~!』
「動いて、話した・・・」
里美は恐ろしくて自分の肩を抱いてしまう。
『私と話をしてちょうだい・・・・お願い、お話を・・・話をヲヲヲォ~~~!!!』
女の人形が話し始めたのを最初に次々と箱の中の人形たちが「寂しい」「話をォォ~~~」など啼き出す。