エジプト編・第9話 『アトゥム神』のテレンス・T・ダービー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「『氷の鞭(アイス・ウィップ)』!」
迷った末、里美は氷の鞭をアトゥム神にぶつけた。
しかし、軽々と避けられてしまう。
「!」
「バカな・・・この距離だ、それに承太郎の『星の白金(スター・プラチナ)』に劣らない精密さを持つ『氷の妖精(アイス・フェアリー)』の攻撃を避けただと!」
里美は思った、直感した。
今のはスピードじゃない、見切ったわけではないのだ。
こちらが攻撃する前にアトゥム神は避けていた。
「ふふふ・・・残念、今の賭けは私の負けでございましたな。
私も兄と同じで賭けは好きなのですが・・・どうも弱くて・・・お詫びにとっておきの場所へお連れしましょう」
するとアトゥム神がアイス・フェアリーの髪の毛を掴んだ。
「う~ん、素晴らしい。この髪の色合いや肌触り・・・・あなたのスタンド、聞きしに勝る美しさですね。
私がこれからお連れする世界にさぞ映えることでしょう」
「!?」
髪の次のアイス・フェアリーの腕を掴まれ、引っ張られる。
「ああっ!!」
いつの間にか床に穴が開いていてテレンスとアトゥム神によって引きずり込まれる。
「里美!」
承太郎が引き上げようと手を伸ばすが・・・・。
「そうはさせませんよ」
「何ッ!」
逆に引きずり込まれる。
「まずい!里美と承太郎が引きずり込まれるぞ!」
「承太郎!」
「里美!」
ジョセフと花京院は自分のスタンドを出して2人を引きずり込ませまいとする。
「くっ!」
「どこからこんな力がっ・・・・」
するとテレンスが穴からヌッと顔を出す。
「仕方がありません、あなた方もお入りください」
そしてジョセフや花京院も引っ張られて穴の中へ。
「典明!」
「ジョースターさん!」
「待つんだ、イシズ!ジュナ!追うのは危険だ!」
アヴドゥルとポルナレフが2人を掴んで止める。
「アブドゥル!!」
「「「「!」」」」
穴の中からジョセフの声が響いてくる。
「10分経ってもわしらから何の合図もなければ館に火を放て!!」
「火を・・そんなっ!」
「いいな!アブドゥル・・・ゥゥ!」
「「「「ジョースターさ―――ん!!」」」」
―――――――――――――
こうしてアヴドゥルたちと分かれさせられた承太郎、里美、ジョセフ、花京院。
周りは真っ暗で何も見えない、自分たちがいるのが地上なのか、地下なのかわからない。
ただ1つ言えることは自分たちは『敵の術中』にいるということだ。
「ここは・・・」
「わからん・・・ここが地上なのか?地下なのか?」
すると光が差し込む、それは陽の光だ。
周りが明るくなると、そこは海辺だった。
「ここは海・・・」
「しかし、これは幻覚・・・つっ!?」
ジョセフの靴を海水が濡らす、それはあまりにもリアルでとても幻覚には思えない。
「やれやれだぜ」
「ふー・・・」
「うむ、一体・・・何をやらかそうというのだ?」
「つっ!みんな、あれを見て」
海辺には不釣り合いなテーブルとゲーム機が設置されていた。
そして傍らにはテレンスが立っている。