「なんてこった！君はさっきの犬じゃないかッ！あの鳥にやられたんだね、僕の犬と同じように・・・あれ？あのお姉ちゃんは・・・？」

「バウッ！」

「うわっ！？」

イギーがいきなり吠え出したので驚く少年。

「どうしたんだい？いきなり・・・」

「ガウ！バウッバウッ！」

少年へ必死に河の中に沈んでいる里美のことを気づかせようとするイギー。

〈鈍い奴だな、このガキッ！！里美が河の中にまだいるんだよッ！早く助けやがれッ！〉

河の方に吠えているのを見て少年はピンときた。

「まさかお姉ちゃんはまだ河の中に・・・待ってて今助けるよ！！」

そう言って少年は河に飛び込んだ。


「グウ・・ゴホッ・・ゴホッ・・」

無理に吠えたので咽るイギー。

〈里美ッ・・・ちゃんと生きて戻って来いよッ・・・戻ってきやがれッ・・・〉





「プハッ！」


そのうち少年が水面に顔を出した、里美の腕をしっかりと掴んでいる。

「お姉ちゃん！しっかり！」

必死に引っ張り上げる少年。


「・・・・・・」

「ゲホゲホッ・・・早く病院に連れて行かないと！！」


少年は近くを通りがかった人に声をかけて助けを頼んだ。
早々に里美とイギーは救急車で病院に運ばれることになったのだった。









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スタンド名　『ホルス神』

自爆により死亡