エジプト編・第8話 『ホルス神』のペットショップ
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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〈やばいッ!俺の『愚者(ザ・フール)』は後ろだッ!防御するヒマがないッ!これじゃあ、逃げる道も・・・ないッ!〉
もはや絶体絶命である。
「イギー、体丸めて・・・」
〈!〉
里美はイギーを片腕で抱えるとわざと来た道を戻った。
〈里美!?何考えてんだ、後ろに下がったら・・・・っ!〉
ボゴッ!!
「くっ!」
押し潰した空気圧によって背中から押された里美は勢いよくペット・ショップに向かっていく。
「!?」
「少し閉じててもらいましょうか、その悪いお口をね!!」
ペット・ショップは嘴を掴まれ、閉じさせられた。
しかもアイス・フェアリーの髪の毛で固定され、開けられなくされてしまう。
「これで本当に終わりだ、お前がね!!」
「ギエッ・・・」
バゴオオ―――ンッ!!
発射寸前で行き場を失ったミサイルは自爆した、狙撃者もろとも・・・・。
爆風で河の水が盛り上がった。
しばらく河は表面は波紋がたっていたが徐々に治まっていった。
ザバッ・・・
さらにしばらくして水面に里美が姿を現して近くの岸に向かって腕に抱いているイギーを放り投げた。
「がふっ・・・ぐえ・・」
水を吐き出したイギーは朦朧とした意識の中、河を見た。
河の中にはまだ里美が浮かんでいる、しかしこちらに泳いでくる様子はない。
「イギー・・・放り投げちゃってごめんね、でも・・・・」
ぶくぶくぶく・・・
力尽きたかのように沈んでいく里美、浮かんでいるためよく見えないのだが彼女の体はボロボロだ。
空気圧をもろに体に受け、更にペット・ショップが自爆の爆風からイギーを庇ったため水面に這い出して来るのが精一杯で、岸まで泳ぐ力が残されていないのだ。
「ゼエ・・ゼエ・・・」
イギーは沈んでいく里美を見ていることしかできない、イギー自身ももう体が動かない。
〈体が・・・動かない・・・〉
水中で力が抜けていく里美。
〈ああ・・・私、死んじゃうんだ・・・でもいいか、イギーは助けられたし・・・。
お願い、神様・・・イギーを・・・彼を助けて・・・誰か見つけてくれますように・・・。
それから承太郎、ごめん・・・私、中途離脱だよ・・・。
ジョースターさん、アヴドゥルさん、ポルナレフ、花京院くん、ジュナ、イシズさん・・・ごめんなさい・・・〉
そこで完全に意識が途切れた里美。
――――――――――――――
〈やべぇ・・・里美がどんどん沈んでいくっ・・・、でも、俺じゃあ助けられねえ・・・誰か、誰か・・・いねえのか・・・〉
イギーは自分を奮い立たせて周囲を見る、すると少年が駆け寄ってくるのが見えた。
「おい、君!大丈夫かい!?」
それはなんとイギーたちが救ったあの少年だった。