エジプト編・第8話 『ホルス神』のペットショップ
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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苦戦しつつも逃げていた里美だったが・・・。
「っ!」
「イギー!!」
壁を伝って追ってきていたペット・ショップの氷がイギーの前足を捕らえた。
自分の腕からイギーがすっぽ抜けたので振り向く里美。
「ウウウ・・・」
「氷に足がっ・・・」
後方からはペット・ショップが迫ってくる。
「ギエエエ!!」
「トドメだ!」と言わんばかりに撃ち込んでくるペット・ショップ。
「うぎゃああああああ」
「ググギギ・・・・」
今度こそ・・・と思ったペット・ショップ。
しかし、氷の上にイギーの死骸はなかった。あったのは切り取られたイギーの前足のみだった。
ギラン・・・
しかし逃亡した方向は分かった、下水の中から水泡がボコボコと立ち、なによりイギーの血だと思われる液体が混ざっていた。
――――――――――――――
「おい・・・もう日が暮れるぞ」
その頃、ジョセフ達はこの場所で営業をしている乞食に扮した男にDIOの館の捜索を依頼し、その帰りを待っているところだった。
「3時間もありゃあ写真のDIOの館がつきとめられると豪語したあの乞食・・・どうやら見つけられなかったようだな、アヴドゥル」
「・・・・・」
「おい、聞いてんのか?アヴドゥル」
「ああ・・・今、思ったのだが見つからなかったら、それでいいのかもしれない」
「え?どういうことですか・・・?」
「アヴドゥル、もしかして・・・」
「うむ」
アヴドゥルが考えていることをイシズは薄々感づいているようだ。
「ひょっとして・・・見つけたからこそ帰ってこないのだとしたら・・・」
「見つけたからこそ・・・?」
「ジュナ、ここはもうDIOの本拠地だ。しかしDIOが簡単に敵の出入りをさせるわけがない・・・そう思わないか?」
「それは・・・」
「それに里美の戻りが遅いのが気になる」
「!」
「イギーは気まぐれだから放っておいてもどうという事はないが・・・・里美まで遅いというのはおかしい」
「まさか・・・」
「館の侵入を阻止する役目のスタンド使いがいてもおかしくない、あの乞食に館探しを依頼したのは危険すぎたかもしれん・・・。
さらに里美もそのことに巻き込まれたのだとしたら・・・・」
「「「「「!?」」」」」
――――――――――――
「はあ・・・はあ・・・」
その里美はペット・ショップから逃れるため、下水道を通り、河に出て、水中に身を潜めていた。
イギーの『愚者(ザ・フール)』が地上に空気管を作り、砂の壁を作ってくれていた。
「イギー・・・ごめんね、前足をこんなにして・・・」
苦渋の決断だった、ペット・ショップから逃れるためには前足を切断するしかなかったのだ。
そのため氷でイギーの前足を刺して、切り落としたのだ。