エジプト編・第8話 『ホルス神』のペットショップ
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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「そんなバカな・・・早すぎるッ」
そう、追いついてきたのだ。
「何なの・・・このハヤブサは!」
「キキキキッ」
追ってきたハヤブサはまるで嘲るような目をしている、そして追撃の手を緩めない。
「きゃああぁ!!」
氷の針はイギーごと里美を貫く。
「ぐっ・・・・」
「にやり」
仕留めたりとにやつくペット・ショップ。
里美とイギーの体は静かに倒れた、しかし・・・地面に当たるのと同時に砕けた。
「!?」
里美とイギーは死んでない、ペット・ショップは直感した。しかしこの狭い下水道の中、どこへ行ったというのだ。
「誰かお探し?」
「!」
すると上から声が・・・。
「『氷の狙撃(アイスショット)』!」
「ぐきゃっ!?」
ペット・ショップはアイス・フェアリーの氷の飛礫で胸を狙撃された。
幸い、撃ち抜かれはしなかったが胸の羽や肉を抉られる。
「残念でした。
あなたが仕留めたのは私のスタンド『氷の妖精(アイス・フェアリー)』が作った氷の像。
同じ氷を扱う者同士だけど私はあなたほどの攻撃力はない、でもね・・・戦い方の応用は負けないつもりよ」
「・・グエ・・」
すとっと地面に着地する里美。
「バウ!」
するとイギーが里美の腕から下りる。
〈その出血だ、もう動かねぇ方がいいぜ。
里美のスタンドは攻撃力やスピードは負けるかもしれないが闘いの仕方については俺も認めてるんだぜ。
あと俺はもともとお前やDIOって奴になんかにゃ全く興味もないんだ、これで引き分けにしようぜ?
さっきも言ったが、その傷じゃあもう動けないだろう。さっさとリタイアしちまいな。
里美もお前が動物だと思って少しは加減したんだろうしよ、お前も散々俺たちを氷のミサイルで攻撃しまくったんだ、いいだろう?〉
「・・・・・」
何やらペット・ショップに向けて話しかけているようだ。
「動物同士だから分かるのかな?
とにかくその傷じゃもう動けないでしょ、もう追わないならこれ以上攻撃はしないよ」
やはりイギーの言う通り、敵とはいえ相手は動物。加減したようだった。
しかし、ペット・ショップは傷口の血を羽で拭い、口に入れると唾とともに吐き出した。
「・・・・ずいぶん態度の悪いハヤブサだね・・・無理だよ、その傷じゃ!私たちにはやらなければいけないことがある、あなたにこれ以上時間をかけている場合じゃない!」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
「「!?」」
急に周りが寒くなった。
「これは・・・」
ペット・ショップの周りに冷気が集まる。
ビシ・・・ビシビシッ・・・
スタンドのビジョンが現れる。
「それがあなたのスタンド・・・」
何本もの手を持つ鳥のようなビジョンの『ホルス神』
ペット・ショップは傷口を氷で止血をする、さらに冷気のせいで周りに氷が張ってくる。
「・・・・・まずい」
氷のせいでマンホールへ続く階段が使えなくなってしまった。
「イギー!走って!!」
一気に走り出す。
「キョオオォォン!!」
ペットショップが『ホルス神』で攻撃してくる。
〈ちくしょうっ!出口がっ!!〉
「おいでっ!」
〈うおお!?〉
イギーを抱えるとアイス・フェアリーで水を凍らせてその上をスケートで滑るように逃げる里美。
〈なるほど!氷の使い手ならではだな、でかしたぜっ、里美!〉
イギーを連れて逃げている里美だが正直焦っていた。
ペットショップは確実に自分たちを始末する気でいる、どんなに手傷を負っても死ぬような目に遭おうとも、自分たちを・・・獲物を確実に!!
「グガガガッ!!」
「きゃあっ!」
氷の針を撃ち込んでくるペットショップ、回避する里美だがここはトンネルの中だ。
思うようには動けない。