エジプト編・第8話 『ホルス神』のペットショップ
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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「ああ!あの首輪は・・・」
少年はDIOの館の門の前に駆け寄る。
「チビの首輪だ!」
「「!?」」
首輪を手に取る少年。
〈チビとブチって・・・あの大きな犬たちっ!?〉
「どうしてこの門の前に?血もついている!
チビ!ブチ!中にいるのかい!?チビ!ブチ!出ておいで!!」
「駄目だよ!そこに入っちゃダメ!」
「でもこの中に僕の犬たちがいるかもしれないんだ!チビ!ブチ!」
すると少年は門の下から這って入ろうとする。
「だ、ダメ!入ったら・・っ!イギー!どこ行くの!?」
その時、イギーが里美の腕から抜け出て歩いて行ってしまう。
〈俺には関係のことだ人間の子供が死んでしまおうと知ったことではないぜ、弱肉強食は自然界の掟!
・・・・・バカは死ぬ、不用心な奴は死ぬんだぜ・・・。
トラブルはまっぴらだぜ・・・アバヨ!〉
「イギー!」
里美はイギーの後を追う。
―――――――――――
「チビ!ブチ!どこなんだい?戻っておいで!」
少年は門の下からペットを探していたようだが引きちぎられた犬の首から目玉をくり抜いているペット・ショップを見て驚愕する。
「ゲッ!食っているゥ、ヒィィィ!!」
「キィィィ!!」
ペット・ショップは少年に気づいて飛び上がる。
「あわわわわっ!!」
ペット・ショップが襲いかかろうとした時、体に衝撃が奔った。
「ギッ!?」
「ごめんね、イギー・・・巻き込んじゃて・・・」
「ぐう・・・」
どうやら里美がペット・ショップを蹴りつけたようだ。
「でも犬好きの子供は見殺しにしたら寝覚めが悪いんじゃない?」
「・・・・」
着地した里美は居心地悪そうにしているイギーに言う、するとイギーは『犬好き』というところで文句が言えないようだ。
「そこの僕!」
「え?」
「ここは危ないから早く出なさい!!君のペットは可哀そうだけど、その慣れの果て!
君もそんな風になりたくなかったら、さっさとそこから出なさい!!」
里美はアイス・フェアリーを発動させる。
「あ、あの・・・お姉さん・・・」
「バウ!」
「ひっ!」
「バウ!バウッ、バウッ!!」
イギーにも吠えられ、さっさと退散する少年。
「いくよ、イギー!」
〈チッ!仕方ねェぜ!!〉
イギーも『愚者(ザ・フール)』を発動させる。
ここで初めてこのペット・ショップはイギーと里美が自分と同じスタンド使いであることに気が付いたようだ。
「あなたの相手は私たちがするよ!」
〈この鳥公!来るなら来やがれ!〉
一般にハヤブサの最大効果速度は時速300㎞を超し、このスピードより速く動ける生物はいない。
さらにハヤブサはナイフのような後ろ指の爪で獲物の急所を引き裂き、ハンティングするわけであるが時速300㎞の最中にも獲物の急所に目の照準はピッタリあっているわけである。
「ニヤリ」
〈何だ・・・?こいつ、今笑ったような・・・あの固い、嘴の端がキューッと歪んだように見えたぞ!〉
「・・・・イギー、気を付けてッ!」
周囲の空気が変わったのを里美は感じた。
するとビシビシとイギーの足に氷がくっついている。
「やっぱり空気中の水分を氷にッ・・・」
さらにペット・ショップはスタンドで氷の棘を何本もこちらに向けて照準を合わせてくる。
「!?」
「『氷の盾(アイスシールド)!』」
氷の棘が放たれた時、里美がガードをする。
「イギー、逃げるよ!!」
「バウ!」
砂で自分と里美を包み、門の外へ逃げるイギー。