エジプト編・第8話 『ホルス神』のペットショップ
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「はっ!?」
ハヤブサが不敵に笑う。
「うわあああっ!!」
ドゴォォ!!
男を覆っていた巨大な影・・・大きな氷の棘が車もろとも男を貫いた。
そして男の持っていた写真が宙を舞う。
「・・・・・・」
ハヤブサがその写真を足で掴み、引き千切った。
里美は確信したこのハヤブサは自分たちと同じスタンド使いだと・・・、それはイギーも同様だった。
〈この鳥は俺と里美と同じスタンド使いだ・・・落としたのは『氷』のスタンド・・・。
しかも里美のスタンドの能力より殺傷能力がある!
この館を守っている番人ならぬ番鳥と言うところか・・・すると次は・・・次に狙ってくるのは・・・・〉
イギーの推測通りハヤブサはイギーと里美を狙っていた。
このハヤブサの名はペット・ショップ。
スタンドは天空の神・『ホルス』の暗示。
ナイルの谷間を悠然と滑空するハヤブサを古代エジプト人は早くから狩りに用いた。
ハヤブサは古代エジプトの王族の守護神として最高に崇められ、数㎞先の虫をも確認できる。
その目は『ホルスの眼』と呼ばれる。
『ホルスの眼』は幸福と栄光の象徴としてデザインされている。
ペット・ショップはイギーと里美の前に降り立つ。
「・・・・・・」
「「!?」」
ペット・ショップの眼光に怯むイギーと里美。
〈どうしよう・・・この鳥のスタンドは明らかに私のアイス・フェアリーより攻撃力が高い・・・〉
〈くっそ・・・里美の前でいうのもなんだか冗談じゃあないぜっ!
俺はDIOとかいう男とは無関係なんだぜ・・・無理矢理エジプトに連れてこられてたまたまジョースター達と一緒になっただけなんだ!闘うのなんてごめんだぜ!
俺は気ままにちょっと贅沢して、イイ女と恋をして、何のトラブルもねえ平和な一生を送りたいだけだ!
こんな凶暴な奴と一文の得にもならねえ闘いをして危険な目にあう気はさらさらねえぜっ!!〉
イギーはこの状況を切り抜けるため一芝居うつことにした。
「クウウウ~~~ン」
「イギー?」
急に気の抜けた声を出して伏せたイギーにビックリしている里美。
「デへへへへへ、ホヘェ~~!
・・・・・っ?バウ!バウ!バウ!バウ!」
しかも自分の尻尾に噛み付こうとして派手に暴れる。
「フニャ~~~~、ゴチン!キャ~~~ン!!」
「イギー!!」
タンコブを作り、痛さに頭を抱えるイギー。
心配して駆け寄る里美。
しかしペット・ショップは黙ってこちらを見ている。
〈イギー・・・まさか・・・〉
里美も察したようだ、イギーが芝居をうっていることに・・・。
〈もしかして・・・イギーの『愚者(ザ・フール)』も敵わないっていうの・・・〉
ブロロロロロロロ・・・
そこへ車がやってきた、しかし行く先にはペット・ショップが動かずにいる。
車がクラクションを鳴らずがそれでも動かない。
〈ひかれるッ!!〉
里美はそう思ったがペット・ショップはなんと低い車の車高を潜り抜けて、館の中へ戻って行ったのだ。
「な、なんて鳥なの・・・。
でもこれではっきりした、あの鳥はこの館に侵入してくる者を攻撃してくる。
あの犬たちと同じように・・・・・でも、私たちだけじゃ荷が重いわ。イギー、一度ジョースターさんたちのところに戻ろう」
里美はイギーを抱いて戻ろうとした時、1人の少年とすれ違った。
「チビ!ブチ!」
「?」
「チビ!ブチ!どこだい?」
少年はどうやら自分の飼っている動物を探しているようだった。
「あの!僕の犬、2匹知りませんか?名前はチビとブチっていうんですけど・・・」
「ごめんね、見てないなぁ。どういうワンちゃんなの?」
「えっと・・・つっ?」
少年が何かに気づいた。