エジプト編・第8話 『ホルス神』のペットショップ
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「イギー?」
里美はイギーを探していた。
何故かと言うと経緯は少し前に遡る。
――――――――――――
「あ?イギーを探してくる?」
「うん、DIOの館も近いんでしょ?だったらイギーも一緒にいた方がいいと思って」
「でもよ、里美。あいつは人に懐かねぇし、可愛げのねぇ犬だぜ?
たとえDIOの館が見つかってもよ、あいつがいなくても俺たちでどうにかなるだろうよ」
「でもイギーのスタンドの力は認めるでしょ?」
「う・・・」
ポルナレフは黙ってしまう。
「それにジョースターさんもイギーが戦力になると思って連れてきたんでしょう?」
「うん・・まあな」
「じゃあ、その戦力がいなくなったら元も子もないじゃないですか!
大丈夫です、アイス・ドールを残していきます。私の戻りが遅いようなら辿ってきてください、私もある程度探したら戻りますから」
というようにチームの戦力削減の防止とイギーの単独離脱を防ぐためこうして探しているのだ。
そんなことは知らないイギーはトコトコと歩いていた。
「クンクン」
振り向くと自分より何倍も大きな犬が2匹立ち塞がっていた。
「ガウウ・・・・」
「ウウ~~」
2匹は犬は唸りながらイギーに近づいていく、まるで嬲る相手を見つけたように・・・。
「ギラリ」
ビクッ!!
しかしイギーが睨みをきかせると2匹は怯んでイギーの両脇を通り過ぎていく。
動物の本能だろうかイギーが普通の子犬ではないと察したのだ、震えながら通り過ぎていた。
そんな2匹を追っ払ったイギーはあくびをしながら首を後ろ足で掻く。
「イギー?」
「!」
そこに里美の声が聞こえる。
〈里美か、俺を探しに来たのか・・・やれやれ、お節介な女だぜ。まあ人間にしては良い女だけどな〉
前から里美の歩いてくる姿を確認したイギーは仕方ないと言ったふうに駆け寄る。
「イギー!こんなところにいたんだ!」
イギーの駆けてくる姿が見えた里美は安心した。
「随分探したんだよ、いつもどこかに行っちゃうんだから」
駆け寄ってきたイギーを撫でる里美。
「こんなところで何してたの?ここには美味しいものは落ちてないと思うよ?」
するとなにやらガシャンガシャンと音がする、ふと見ると前の屋敷の扉の下の隙間に大きな犬が突っ込んでいる。
「何やってるんだろう?あのワンちゃんたち・・・」
入るわけない隙間から必死に何かを欲して頭を突っ込んでいる犬たちを不思議そうに見ていた里美だがすぐに表情が真っ青になった。
無理もない、扉の上から下の隙間から突っ込んでいるであろう2匹の頭が血まみれで氷の棘で串刺しにされていたからだ。
血まみれなのは首から下がなかったからである。
「!」
イギーも犬たちの異常に気付いたようだ。
さらに・・・隙間に挟まっていた2匹の体が捻じ曲がり、異様な形で引きずり込まれた。
「「・・・・・」」
あまりに恐ろしいことに里美とイギーは動くことができなかった。
しかし、次の瞬間・・・・視線を感じた。
扉についている鉄棒に1羽のハヤブサが留まっていた。
「あの鳥は・・・」
その時に里美は気づいた、そのハヤブサが留まっている扉の屋敷・・・・間違いなく自分たちが探しているDIOの館だった。
「やっと見つけたぜ!」
「つっ!」
その時、対向車線に車が一台停まっていてスーツを着た男が写真を見て言った。
「2時間でつきとめたぜ、この街でこの俺様に調べられないことはない」
〈まさか。あの人・・・ジョースターさんたちからの協力者!?〉
ハヤブサも男に気づいたようだ。
「そこの人!そこから離れて!!」
「え?」
男が声に反応した時、大きな影が自分を覆っていたことに気づく。