エジプト編・第7話 ホル・ホースとボインゴ
名前変換
この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「はい、承太郎」
アイス・フェアリーの髪の毛を数本抜いて手渡す。
「アイス・フェアリーの髪の毛は水分だからそれで顔拭いて洗って」
「ああ、ありがとうよ」
「メルシー、里美」
「お・・・俺の、俺の弾丸が・・・ハズレたァッ!!」
ホル・ホースはボインゴを掴み上げた。
「どういうことだよ!?」
「わっわっわっわっ!!」
ボインゴも状況がよく分かっていないようだ。
「正午丁度に弾丸をパイプの中に撃ち込めば承太郎は死ぬんじゃなかったのかよォォ―――ッ!!どうなっていやがるんだ!ええ!?」
「わ、わわわわかりませんですっ!ハイ!
でも僕の予知は絶対です、運命なんです、ハイ!
信じられない!ハズレたことなんて未だかつて一度だってないんです、ハイ!」
「そんなこたあ言ってもなぁっ!よく見てみろ!!承太郎は生きているッ!弾丸は1発も命中しなかったッ!予知とは全然違うんだよお――――っ!てめ―――っ!!」
乱暴にボインゴを揺らしながら喚いている。
『それではまた明日のこの番組でお会いいたしましょう、続いて正午の時報です』
「「え?」」
偶然通りがかった自動車のラジオを聞いて2人は時計塔を見た。
「な、なあにィィ―――ッ!!」
見れば今、たった今正午になっていた。
「今、正午!?・・・だと!?」
ホル・ホースは自分の腕時計を見る、すると2分ほど進んでいた。
つまりホル・ホースはマンガの指定時間の前に弾丸をパイプの中に撃ち込んでいたことになるのだ。どうりで予知が外れるわけである。
では、撃ち込んで狙いが逸れて飛んでいった弾丸は一体どこにいったのだろうか?
「ぼ、ボインゴ!マンガを貸せ!
俺は指定の時間の前に弾丸を撃ち込んでいたことになる、この後に何が起きるんだ?何が起きるっていうんだよォォ!?」
「・・・・ま、まさか・・・」
ホル・ホースはマンガに夢中になっているがボインゴはふと弾丸を目で追った。
「ああ・・・・!?」
弾丸はこちらに向かって返ってくる。
「あわわっ、方向が・・・」
ボインゴはホル・ホースに知らせようとしたが既に遅かった。
「ブッギャア――ッ!!」
弾丸はトト神のマンガ本ことホル・ホースに命中した。
――――――――
「?」
「今、あの角の所から声が聞こえなかった?」
「そういえば・・・」
「うむ、しかしこのトラックのこともあるしな・・・警察や何やら騒がしくなってくる。早くここを立ち去るのじゃ」
「そうですね」
「・・・・ん?」
すると承太郎の顔に何かが噴きかかってきた、見ると目の前のパイプから汚れた水が噴き出ていた。
「承太郎、、パイプの傍には寄ると危ないぞ。泥水が噴き出るぞ」
「そういうことは早く言ってくれ・・・里美、アイス・フェアリーの髪の毛をくれ、また顔が汚れちまったぜ」
「ん?あ、はい」
アイス・フェアリーから髪をまた一房取って承太郎に渡す里美。
「今日は顔が良く汚れるね、承太郎」
「やれやれだぜ・・・」
「それにしてもホル・ホースはどこに行ったのかしらね?」
「多勢に無勢だったからな、不利だと思って逃げたのかもな」
「う~ん、そうかしらねぇ・・・」
ホル・ホースのことを気にしつつも面倒なことに関わり合いたくないため早々に立ち去った。