エジプト編・第7話 ホル・ホースとボインゴ
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ほれ!見ろ!!この前のページを・・・こいつはおめーの兄貴がやられたときに出た予知だ!
こうなったのはおめーの兄貴の方だったじゃあねえか!!」
と言ってオインゴが爆発して負傷した時の予知のページを見せる。
「こ、これは・・・兄ちゃんが変身の能力を持っていたからでうっかり変身しちゃったからです、ハイ。
でも今度は・・・僕も、ホル・ホースさんも変身なんかできません!ハイ」
「た、確かに・・・その通りだ!俺は変身なんかできない!承太郎のモノマネだってするもんかッ!
す・・・するってえと、本当に・・・・・!!」
「ハイ!そうです!
兄ちゃんの仇が討てるんです!ハイ!この予知に読み違いはありません!ハイ、あのパイプに弾丸をブチ込むと承太郎は死ぬんですッ!ハイ」
ボインゴは握り拳を作る。
「しかし待てよ、時間指定がしてあるぞ・・・正午キッカリだと?
・・・・おい!正午、キッカリだとッ!!」
腕時計を確認したホル・ホースは目を見開く、正午まであと2分しかない。
「あ、慌てないでください!パ・・パイプに弾丸を撃ち込むだけです、ハイ。十分に間に合います!ハイ。運命なんです、必ず起きます!」
ボインゴは宥めるが早まる気持ちを抑えられないホル・ホース。
何しろ時間指定がしてあるのだ、焦る・・・非常に焦る。
いくら100%の予知能力のものでも指定されているものはどうしようもない、人間の本能である。
「おい!そこの男ども!」
ホル・ホースは下水管工事をしている男たちに声をかける。
「いいか、よく聞け。このパイプを1ヵ所外すんだ!」
作業員たちは「は?」という顔をしている。
「早くしろッ!」
「おい!誰に向かってそんな口をきいてんだ?」
「何だ?てめーは、いきなりよお!」
「ブッ殺すぞッ!早く開けろ!!」
『皇帝(エンペラー)』を発現させるホル・ホース。
「ホル・ホースさん・・・あなたのスタンドは普通の人には見えません、ハイ。
それにマンガには『金を払う』とあります・・・」
「え?金?」
そしてまた腕時計を見るともう1分10秒前、もう時間はかけられない。
「わ、わかったっ!払うっ!金を払うからパイプを1ヵ所外してくれ!!」
必死に頼むホル・ホース。
「変な奴だな、あんた。パイプを開けさせるのに金を払うのかい?」
「まあ、いいや。いいとも、早くよこしな」
交渉が上手くいきかけているのでホル・ホースはポケットの財布を取り出そうとするが・・・。
「え?」
ない、財布がない。
「あれ?」
また探ってみるがやはりない、どうやらホテルに忘れてきたようだ。
なかなか金を出さないホル・ホースを訝し気に見る作業員たち。
「ちょ、ちょっと待て!
おい、ボインゴ!こっちに来い!迷子になった時のためにおめーに小銭入れを預けておいただろう!
あれを出せ!!今すぐに出すんだ!!早く、早くゥゥ!!」
「あ・・ハイっ・・・」
指定時間まであと40秒。
「コインが多いけど・・・はい、これ小銭入れ・・・」
手渡そうとした時、ボインゴが躓いた。しかも最悪なことに小銭入れの口を開けていたため中身が散らばってしまう。
「!?」
焦っているホル・ホースを余所に男たちは散らばったコインを悠長に拾っている。
でも結構な額になるらしく、男たちは他に散らばってないか探し出す。
「だあああっ!!後で拾ってくれッ!全部やるからよおぉぉ!!」
泣きそうなホル・ホース。