エジプト編・第7話 ホル・ホースとボインゴ
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「立ち小便をしようとしたと言え!小便だよ、小便ンン!」
「ちょ・・ちょいともよおしたもんでな・・・へハハハ」
「んぐっ・・・ちょっとやだ、ポルナレフ!」
「本当に何考えてんのよ・・・」
飲み物を飲んでいた里美とイシズが噴き出しそうになる。
「こんな街中で恥ずかしい奴だな」
「ったく・・・」
ポルナレフのおかれている状況を知らずにいるとはいえ「やれやれ」と思う一同。
〈クッソォー!人の頭をゴリゴリやりやがって!〉
人質に取られてるので当然ポルナレフも嫌な気分。
〈そうだ!合図を送ろう!
・・・・・みんな!気づいてくれよォ~~~!!〉
するとポルナレフは舌を動かし始めた。
「「「「「?」」」」」
〈このベロの方向を見るんだよぉ~~~、後ろっていう合図だよ!後ろ!!〉
「「「「「?」」」」」
〈後ろだっつーのに!後ろ―――ッ!!〉
しかし静かになったのを不審に思ったホル・ホース。
「おい、何で奴らは黙ってんだ?」
「・・・・、ま、まあ・・・そういうわけだからよ、ちょっくら先に行っててくれ」
「・・・ああ、わかった」
〈ウソだよ―――ッ!!ウソッ!!
行かないでッ!ベロの方向を見てくれよ、後ろ!!後ろだよッ、気づいてくれってば!!〉
合図が伝わらないことに焦り、尚且つ泣きたくなってくるポルナレフ。
「・・・・そういえばポルナレフ」
呆れながらまた飲み物を飲んでいた里美だが・・・。
「あ?何だ?」
「さっきから顔引きつってるけど・・・どうかしたの?」
その言葉に全員の動きが止まった、もちろん建物の影にいるホル・ホースもだ。
「確かにさっきから表情が変じゃのぉ・・・それにベロが痛いのか?」
ホル・ホースは見えないところでポルナレフがしていた咄嗟の行動に驚く。
「いや、後ろの物陰に何かいるという・・・っ!?」
〈バカッ!言うな!!〉
アヴドゥルの言葉にポルナレフが合図を送っていたことに気づいたホル・ホース。
頭にきて本気に『皇帝(エンペラー)』の弾丸をぶっ放そうとしたら・・・・。
「は・・・ブッ、ヘックションッ!!」
「「「「「!?」」」」」
ポルナレフがくしゃみをしたため一瞬ホルホースも怯み、承太郎たちも驚いた。
しかし、それと同時にホル・ホースの姿も丸見えに・・・。
「あ・・・・」
「あ、あんた!!」
里美は口をポカーンと開け、イシズは心底嫌そうな顔をする。
ドゴッ!
「ブッ!」
一気に状況が変わりホル・ホースは不意を突かれてチャリオッツに頭部を打たれて転倒する、おかげで油壷に突っ込み、油まみれだ。
「ホルホースだ!気を付けろ!そこの箱の下にも何者か潜んでいるぞ!!」
ポルナレフは助かったと思い、ホルホースとボインゴの存在を知らせる。
〈バカなぁ~~~~っ、こんなバカなぁ~~~~!!鼻に指を突っ込んだおかげでくしゃみをしやがたった!
チクショ―ッ!くしゃみさえしなけりゃあ、俺は少なくともポルナレフは殺していたッ!
ボインゴ、てめーなんかと組むんじゃあなかったッ!俺は殺されるッ!
予知のおかげで失敗した、チクショ―オオ――ッ!!もう駄目だ・・・・つっ!!〉
そう思った、実際に承太郎たちが目の前に迫って来ていた。
ところがそこにトラックがまっすぐ進んできた。
「兄貴!いやしたぜ!!」
「奴だッ!間違いねぇ!空港でいきなり俺様の耳をふっ飛ばした野郎だ!!
ようやく見つけだぜ、このままひき殺してくれるぜ!!」
トラックに乗っていたのは空港でホル・ホースに耳を負傷させられた男と相棒の2人組。
どうやら仕返しに来たようだ。
ホル・ホース目掛けては運転しているがタイヤの下には油が・・・滑ってハンドルが利かなくなる。
「つっ!?」
トラックはホル・ホースから逸れて承太郎たちの方へ突っ込んでくる。
「何ィ!!」
「うごっ!」
「里美!」
「っ!」
「イシズ!」
「きゃあっ!?」
トラックは直撃した。