エジプト編・第7話 ホル・ホースとボインゴ
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「動くな」
「っ!?」
「動くとブスリといくぜ」
ポルナレフはもう背後に回り込んでいた。
「ポ、ポルナレフッ!」
「おっと!」
『皇帝(エンペラー)』で応戦しようとしたが距離が近すぎる、腕を掴まれてしまった。
「手癖の悪いことをするんじゃあねーぜ、腕は俺に見えるようにしておけよ。
ハイエナのように尾行する奴がいるかと思ったら、これはこれはお懐かしいホル・ホースの旦那じゃあねーか?
まだ懲りずに俺たちを殺そうと・・・狙ってやがったな。
そうそう、インドでは世話になったな。
アヴドゥルが生きていてよかったが、じゃなきゃあここで今、即ブッ殺していたところだぜ」
ポルナレフは周りを見る。
「ところで・・・お前1人か?ホル・ホース?
いいや、おめーは1人というのは信じられねーな・・・近くに仲間がいるはずだ・・・そうだろ?
おめー1人なら怖くはねぇが、おめーは人の才能を見抜く才能がある。
コンビを組んだら恐ろしい力を発揮する。
どこにいるんだ~~~?その相棒のスタンド使いはよォ?」
ホル・ホースはボインゴの存在を見破られない様に願うばかりである。
しかし、木箱の下からは指が見えてしまっている。しかも運の悪いことにコガネムシが木箱の近くをうろついていて、ポルナレフが木箱に視線を移してしまう。
「なっ!何だ、あの木箱!指が見えた、木箱の中に誰かいるぞ!!」
「!?」
さらに事態は悪い方向に・・・。
「おい、ポルナレフ。尾行してた奴はいたか?」
ポルナレフの戻りが遅いことを疑問に思ったのかアヴドゥルが声をかけてきた。
しかも足音がこっちに向かって来ている。
ホル・ホースはもう引けなくなった。
「おいッ、そこの箱の下にいる奴、出てこいッ!」
〈チクショ――ッ!やってやるゥゥゥ!!!〉
ポルナレフはまだ木箱に気を取られていた、その隙を見逃さず、思い切ってポルナレフの鼻の穴に指を突っ込んだホル・ホース。
「にゃ、にゃに!?」
しかし、何も起こらない。
「なんの・・真似だ?ホル・ホース・・・」
マンガではこの後に承太郎たち全員が血を流して気絶することが起きるはずなのだ。
「どうした?ポルナレフ」
「ゲッ!」
ところが突っ込んだは良いものの大逆転の機会は来ない、しかし承太郎たちはこちらに歩いてくる。
「~~~~~~っ!!」
――――――――
「ポルナレフ?」
5人がポルナレフのいる方に歩んでいき、姿を見つける。
ポルナレフは壁に寄りかかって立っていた。
「なあんだ、いるじゃあないか。どうした?尾行者はいたのか?」
「え・・・あ、その・・・」
歯切れの悪いポルナレフ。
それもそのはずである、追いつめたと思ったホル・ホースに鼻に指を突っ込まれ、不意打ちをくらった時に『皇帝(エンペラー)』を向けられたのだ。
そのホル・ホースはポルナレフを人質に建物の影に身を潜めている。
〈チクショオ~~~ッ!追いつめられちまったぜ、ポルナレフの鼻の穴に指を突っ込んだら全員をやっつけられるラッキーチャンスがくるんじゃあなかったのかよ!!
これじゃあ逆じゃあねーかよッ、この様はよッ!!〉
ポルナレフの頭に『皇帝(エンペラー)』を突きつけながら悪態をつくホル・ホース。
もしアヴドゥルたちに見つかってしまったら自分は終わりである。
今はここを切り抜けるのが最優先だ。
「早いとこ上手いこと言って追い返すんだよ!もしバレたら殺すぞ、ポルナレフッ・・・」
「っ・・・・、い、いや・・・尾行者はいなかったぜ、俺の気のせいだった・・・ハハハ」
頭に銃口が当てられているので言う通りにするしかないポルナレフ。
「「「「「・・・・・・」」」」」
歯切れの悪さに少々疑念を持つ承太郎たち。
「ふむ、そうか・・・ところでお前、そんな建物の隅で何をしているんだ?」
「え・・・?」
思わぬ指摘にきょとんとするポルナレフ。
するとゴリゴリと銃口を強く押し当ててくるホル・ホース。