エジプト編・第7話 ホル・ホースとボインゴ
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「殺そうとする、一瞬・・・汗もかいていないし、呼吸も乱れていない。
冷静だな、ホル・ホース・・・さすがだ」
見えなかった・・・全く見えなかった。
でも見えなかったとしても自分の周りにある蜘蛛の巣を破ることなく自分の背後に回ることなど不可能・・・。
ではどうして、どうやって・・・思い当たることは1つ。
「もしや今のが・・・今のがDIOのスタンド『世界(ザ・ワールド)』!!
ジョースターたちを倒すには準備不足だと・・・?嘘をつけッ!」
と確信したのと同時に思った。
自分はとことんこのDIOという男についていかなければならないと・・・完敗であることを。
「わかりましたよ・・・DIO様、必ずジョースターたちを殺してきますよ」
「ああ・・・期待しているぞ、ホル・ホース・・・」
ホル・ホースはアスワンからカイロへ向かった。
手には1つの鞄を持っている、カイロ空港へ到着するとタクシー乗り場へ歩いていく、ところが・・・・。
「おっと!悪いねえ、へへへ!!」
横から男の2人組が割り込んできた、しかも思いきりホル・ホースにぶつかってきた。
「俺たちの方が間一髪早かったなあ、ヒへへへ!お先にィィィ」
何とも非常識な連中である、しかもホル・ホースが睨んできたのが気に食わなかったのか「文句あるのか?」というセリフまで付け加えてくる。
傍から見れば非常意識且つ文句ありありであろう。
しかしホル・ホースが何も言わないのを良いことに我が物顔でタクシーに乗ろうとする。
その時だ、男の2人のうち片方の男の耳が吹っ飛んだ。
負傷した男は地面を転げまわる、もう片方の男は何が起こったのか分からずにアタフタしている。
その隙にホル・ホースはタクシーに荷物を入れて乗り込んだ。
「ギザのホテル『メテハウス』へ」
タクシーは走り出す。
タクシーの中でホル・ホースは持ち込んだ荷物・トランクに話しかけた。
「今から蓋を開けるが・・・・眩しくて目を痛めねーように気をつけな・・いいな?」
「何か言いましたか?お客さん」
「いいや、おめーに言ったんじゃあねーよ。
黙って前見て運転しな・・・」
「あ、はい・・・」
運転手が前を向いたのを確認するとトランクを開けるホル・ホース。
中にはぐるぐる巻きに縛られ、口を塞がれたボインゴがいた。
「ボインゴよ、おめーがあまりにも嫌がるから無理矢理こうやって飛行機に乗せるしかなかったんだぜ・・・」
むぐむぐ言っているボインゴは訴えるような眼をしているがホル・ホースは構わずに続けた。
「いいか?爆弾で吹っ飛んだお前の兄貴はあと1ヶ月は退院できねえんだ、これからは、このホル・ホースとコンビを組むんだ・・・。
おめーの『予知の本』と俺の『暗殺銃』の能力を合わせてジョースターたちをブッ殺すんだ!
いいな?確かによ、おめーが内気で兄のオインゴ以外の人間に異常な不信感を抱いているのは分かるぜ?でも兄貴の仇を討ちたくねーか?
弱虫のまま、大人になってもいいのかよ?え?
俺も必死なんだよ!闘うんだよ!復讐するんだよ!ボインゴ!」
縄を解いて口元のテープに手をかける。
「今から猿轡を外すが泣きわめいたり叫んだりしないって誓うか?」
コクコクと頷くボインゴ。
「よお~~~~し、いい子だ。
あまり緊張するなよ、病気になっちまうぜ・・・・俺はお前の味方だ・・安心しろ。
リラックスだぜ、リラックス・・」
テープを外してやるがボインゴが最初にしたのは泣きわめくわけでもなければ、叫んだりすわけでもなく・・・・ただ吐いた。
飛行機酔いで気分が悪くなり、もう我慢が限界だった。
「まあ・・・仲良くやろうぜ・・・、ボインゴ」
状況が状況だけに顔が引きつったし、後処理は大変だったが新しいコンビが誕生した。