エジプト編・第6話 『オシリス神』のダニエル・J・ダービー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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しかし・・・・
「いいわ、花京院くんとジュナの魂も賭けるわ」
「な、何ィ!?」
証明のためせっせと一筆したためるイシズ。
「イシズ、この場にいない者たちの魂をも賭ける気なのか!?」
「勝手すぎるかしらね・・・でも、花京院くんもこうしたかもよ」
「だが、しかし・・・」
「大丈夫よ、少なからず私の手札は『何にも揃っていないブタ』なんかじゃないから」
「「!?」」
その言葉に少年が動揺したように見えた。
「ど、どういうことだ?」
「アヴドゥル、最初にダービーがポルナレフと『猫がどちらの燻製を取るか』で賭けをしたじゃない?
でもあの猫は元々ダービーの飼っていた動物だったでしょう。
だったら『人間の仲間』がいてもおかしくないじゃない」
ニッコリ笑いながら言ってくるイシズ。
〈こ、こいつ・・・・〉
「ま、まさか・・・」
アヴドゥルは少年を見る。
〈ば、バカ・・・私に心配そうな視線を送ってくるんじゃあないッ!
もし本当に仲間だとバレたらブチ殺すぞ!このトンチキがッ!
くっそ~~~ッ、ただの小娘と思っていたが・・・このダービーに揺さ振りをかけてくるとは!!
しかしまだ見抜かれているわけではないッ、そもそもこいつは手札を見たわけではないのだッ、私の指示通りなら間違いなくイシズの手札はブタ!よし、いいだろう!〉
ダービーは手札を強く握った。
「勝負してやろうじゃあないか!!」
ダービーは『コール』と言いかけた、その時イシズは手を前に突き出す。
「待った!」
「つっ!?」
「まだ私のレイズが済んでないわ」
「レ、レレレレレ『レイズ』だとォ~~~~!!!
バカな!!もうお前には賭けるチップはないはず!!」
「レイズするのは――――承太郎のお母さんの魂よ」
「「何ィ~~~ッ!!」」
ダービーと一緒にアヴドゥルも叫んでしまう。
「イシズ、お前!ホリィさんの魂を!!」
「承太郎も了承済みよ、それに元々あなたたちはホリィさんを助けるためにエジプトに来たんじゃないの?
私にはこの勝負を申し出た時からホリィさんの命も預かっているのよ!だから承太郎にも話した上での決断よ!」
イシズの目は強く、鈍らない。
「ダービー、私は全て賭けたわ。
自分の命も、仲間の命も、愛する人の命も、そして仲間の大事な人の命も・・・全て!!
だからあなたにもそれ相応のものを賭けてもらうわ!」
「!」
「それは――――DIOの居場所とDIOのスタンドの能力の秘密!それを洗いざらい喋ってもらうわ!!」
ガタアァァン!!
『DIOの秘密の暴露』と言われ椅子から転げ落ちたダービー。
動悸も荒い、全身も汗びっしょりである。
〈こ・・・こいつ、知っているな!DIOの秘密を知っているッ!
しかしそれを話すという事はダービーは裏切り者になってしまうッ、殺されてしまうことになる!!
イシズ、そこまで賭けるという事は本当にその手札は強いんだな?信じていいんだな!その手札は強いんだなッ、イシズ!!〉
アヴドゥルはイシズの背中を見る。
「さあ!賭けるのか、降りるのか、はっきり言葉にして聞かせてもらいましょうか!!ダービィー!!」
両手をテーブルに叩きつけて詰め寄るイシズ。
「う、ううう・・・・ヒィー、ヒィー・・!!」
ダービーにはもう最初の冷静さはなかった、もう勝負を受けるか、降りるかの2択しかない。
〈ヒィィィィィ、言ってやるゥゥゥゥゥ!!
俺は最強の博打打ちだァァァァァ!!受けてやるゥゥゥゥゥゥ!!コールしてやるゥゥゥゥゥ!!〉
しかし『コール』という言葉が出てこない、言いたくてもこれで負けてしまえば自分は裏切り者として殺しのターゲットになってしまう。
それはダービーも避けたい、その気持ちもあり恐ろしくなり声が出ない、さらには過呼吸で息までできなくなってくる。
やがて・・・・。