エジプト編・第6話 『オシリス神』のダニエル・J・ダービー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「嬉しそうだね・・・何かいい手が揃ったのかなぁ?フフフ・・・・」
「さあ?」
「では私は様子見でポルナレフを1枚」
「じゃあ私も」
お互いチップを出す。
「よし、勝負!」
お互いに手札を見せる。
「『9と10』の2ペア」
「ん~、悪いね。同じく2ペアだが『JとQ』」
「あら」
「ウフフフ・・・私の勝ちだ」
「「!」」
「負けちゃった・・・」
「では・・・」
賭けたチップは全てダービーの物に・・・。
「どうするね?イシズ」
「NEXTゲーム、カードを頂戴」
「最終ゲームにならなければいいがね、フフフ」
また参加料にお互いチップを払い、カードを配ってもらう。
「さて・・・」
ダービーは手札を見る。
「私は1枚チェンジだ」
チップを放る。
「ん?」
ところがイシズを見るとバラバラに配られたカードを丁寧にまとめただけで見ようともしない。
「イシズ、何をしているんだ?」
「何って、バラバラになっていたから綺麗に寄せてまとめただけよ」
「そんなことは見ればわかる!
私が言いたいのは『絵柄を見ないのか』ということだ!
お前は『伏せたまま寄せてまとめた』だけだ!早く手札を見ろと言っているんだ!!」
「何故?」
「見ないとチェンジか降りるかの判断ができないだろう!」
クスリと笑う。
「大丈夫よ」
「何?」
「私はこの手札の絵柄は全部わかるもの」
「!」
「だから手札は見ない、だからチェンジもしない、当然降りる気もないわ」
「何ィ!!」
「本気で言っているのか?イシズ!」
「本気も本気よ、大丈夫だってば!ところで承太郎とアヴドゥル、頼みがあるんだけど」
2人と少し話した後、イシズは向き直る。
「自分の残りの3枚と承太郎とアヴドゥルの魂を全て賭けるわ」
「な、何ィ~~!」
信じられないという顔で承太郎たちを見るダービー。
「ダービー、君は冷静な男だ。
実に計算された行動を取る、力は使わないが芯に強い男だ・・・。
私は賭け事向きの性格をしていない、結構熱くなるタイプからな、勝負をすれば私は負けるだろう。
それに私はイシズを・・・彼女を信じている、このカードを伏せているカードにどんな意味があるのかは知らないが彼女に『賭けてくれ』と頼まれれば信じて賭けよう。
私の『魂』であろうと何だろうとな」
アヴドゥルは椅子をジョセフとポルナレフの横に並べて座る。
「・・・俺は、あいつ(里美)が信じると言ったからな。
俺もイシズを信じるせ、イシズはやると言ったらやる女だ」
同じく承太郎。
「こいつは、まあ・・・2人ともあまりの緊張感に頭がおかしくなったか。
こんな小娘に自分の未来を託すとは・・・。
小僧!1枚チェンジと言ったろう!早く寄こせ!」
催促するダービー、交換されたカードは『スペードのK』。
それを自分の手札と合わせると『K』の4カード。
〈フフフ・・・・予定通りだ〉
ダービーが少年を見る。
〈ダービーさん、あなたの言いつけ通りです。このアメリカ人のお姉さんには何も揃っていないブタのカードを配りました僕の腕は絶対です、間違いありません!〉
〈イシズは全く無関係なこの少年を自分で選んだつもりでいたのだろうが・・・実はこの少年のみならず、この店の中にいる者たち全員がこのダービーの仲間だ、あの店主もタバコを吸っている男たちも・・・誰に切って、配ってもお前の負けは決まっているのだ、間違いなくお前のカードはブタだ、イシズ!
カードを見もしない、しかもカードの絵柄がわかるという能力があるということもあり、一瞬焦ってしまったが・・・ハッタリだ!
普通では有り得ないことだからな、だがそんなことで私が降りるとでも思ったのか、このマヌケめ!〉
気を取り直すダービー。
「いいだろう、君の3枚とポルナレフ、ジョセフの12枚でコールだ・・・・しかし、そこに高瀬里美の分も加えよう!合計21枚だ!」
「な、何だとォ~~!ちょっと待て、イシズにはもう賭けるチップがないんだぞ!!」
「ないだって?あるじゃあないか・・・」
「何?」
「入院している花京院と傍についているジュナ魂だ」
「「「!」」」
「証明のため一筆書いてくれれば、それで私のスタンドは動くことが出来る、どうかな?」
この場にいない者たちの魂まで賭けに加えろというのだ、動揺を誘うダービー。