第5話 癒しの樹~レスト・ウッド~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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香港に着いた承太郎たち、ジョセフがスピードワゴン財団と連絡を取っているため近くの店で待っていた。
「あの・・・」
すると遠慮がちに里美が手を上げた。
「ん?どうしたんだ?里美」
「ちょっと外してもいいですか?祖母の病院に連絡を入れたいんです」
「ああ、かまわないが・・・連絡ならジョースターさんの電話が済んだ後でもいいんじゃないか?」
「実は・・・あ、あの・・・お手洗いも行きたいんです////」
「っ!?そ、そうか・・・すまない、気づかず・・・。わかった、ジョースターさんには伝えておく」
「すいません」
「高瀬さん、できるだけ早く帰ってくるんだよ」
「うん、わかった。あ、それからみんなが移動したときのためにこの子を置いていくね」
里美はアイス・フェアリーを出すと小さい氷の人形を一体、作らせた。
「これは?」
「私のスタンドで作ったアイスドールです、もし移動するようならこの子を使ってください。
スタンドパワーを伝ってみんなの居場所が私にもわかります、逆に私の戻りが遅くて探そうということになった場合でも、この子がいれば案内してくれるので」
里美はアイスドールを花京院に渡した。
『(ぺこり)』
アイスドールはお行儀良くお辞儀をすると花京院の肩に乗った。
「じゃあ、いってきます」
そう言って里美は離れていった。
―――――――――
しばらくしてジョセフの電話が済んだ後、4人はジョセフ馴染みの中華料理店に入った。
そこで空路では危険だと意見が一致し、陸路でエジプトまで行くということになった。
「それにしても高瀬さんはいい子だね」
お茶のお代わりをもらった花京院がアイスドールをテーブルに降ろしながら言った。
「どうしたんだ?花京院」
「だって、そうは思わないかい?JOJO。
自分のことでもいっぱいなのに相手のことも気遣うことができる」
「そうじゃな、わしも彼女の性格は好ましい。彼女のような子はそういないじゃろうな」
「何よりこのアイスドールを見れば、彼女の精神が素直であるとわかる」
『・・・・・(コテン?)』←首を傾げた。
テーブルの上でおとなしく座っているアイスドールを見ているジョセフ達。
『・・・・・』
「・・・・・」
承太郎もアイスドールを見ていると何故かスター・プラチナが・・・。
『・・・・・・』
『・・・・・・』
しばらくお互い見つめているとスター・プラチナがアイスドールに恐る恐る手を伸ばした。
しかし動きがあまりにもぎこちなく見えてしまう、そしてようやくアイスドールに触れたかと思った瞬間・・・。
「「「「っ!」」」」
『っ!』
なんとアイスドールがスター・プラチナの手でじゃれ(遊び)始めた、それがとても可愛らしい。しかもスター・プラチナが若干嬉しそうである。
「JOJO、君は小さいもの好きだったのかい?」
「違う、俺も何故、スター・プラチナが出てきたのかも、あのちっこいのを触って嬉しがっているのかもわからねえんだよ」
「しかし、スタンドとはその者の精神のヴィジョン。承太郎、お前が気づかないだけでそういうところもあるということじゃあないのか?」
「ジジイ・・・(怒)」
承太郎が拳を握ったとき・・・。
「すみません・・・ちょっといいですか?」
振り向くと髪型がすごく個性的な男が立っていた、手にはこの店のお品書きを持っている。
「私はフランスからの旅行者なのですが、どうも漢字が難しくてメニューがわかりません、助けてもらえませんか?」
「やかましい、向こうへ行け」
今のことで若干イラついていた承太郎がきつめに言い返した。
「おいおい、承太郎・・・まあ、いいじゃあないか。
わしゃ何度も香港に来とるからメニューぐらいの漢字はだいたいわかる」
ジョセフが承太郎を宥めて、男の持っていたメニューを受け取り、そして良ければ~と自分たちと相席を勧めた。
「で、何を注文したい?エビとアヒルとフカヒレとキノコの料理?」
ジョセフがウエイターを呼んで料理を注文していく。
しかし・・・・。
ド――ン・・・
運ばれてきたのはジョセフの言ったエビでもなくアヒルでもなくフカヒレでもなくキノコでもなかった。
1品目 カエルの丸焼き
2品目 牛肉を使ったおかゆ
3品目 魚の煮物
4品目 貝料理
アヴドゥル、花京院、そして旅行客の男は唖然としていたが承太郎は「やっぱりな」というような顔をしていた。
「わははははは!まあ、いいじゃあないか、みんなで食べよう、わしのおごりだ。
何を注文してもけっこううまいものよ!わっはははははは!」
適当なジョセフにつられてみんな料理に箸をつける、すると・・・。
思いのほかおいしかったらしくみんな箸が進む。
「ほお、これは手間暇かけてこさえてますなあ。ほら、このニンジンの形・・・」
男が星形に切られたニンジンを箸で取る。
「星(スター)の形・・・なんか、見覚えあるな~~~」
「「「「!」」」」
「そうそう、『私の知り合い』が首筋にこれと同じ形の痣を持っていたな・・・」
「きさま・・・新手の・・・」
花京院が言葉を発した直後・・・。
ジョセフの前に置いてあったおかゆの入った器がボコボコと音を立て始めた。
そして、中からレイピアを握った手が突き出してきた、
「ジョースターさん、危ない!!」
「スタンドかっ!」
技手でジョセフが相手の攻撃を防いだことを確認したアヴドゥル、はマジシャンズ・レッドを発動させる。
マジシャンズ・レッドの炎は敵のスタンドに向かって飛んでいく、しかし・・・。
「なにっ!」
熱をも溶かすマジシャンズ・レッドの炎を敵スタンドは自身の武器であるレイピアにまとわせた、ところがこれだけでは終わらなかった。
まとわせた炎を騒ぎで倒れたテーブルの上に振り移した。
テーブルに移った炎は数字と針を形作り、綺麗な火時計となった。