エジプト編・第6話 『オシリス神』のダニエル・J・ダービー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「その拳で私を殺す気ですか?
いいでしょう、おやりなさい。だが・・・このポルナレフの魂も一緒に死んでいいのならばね」
「いいかっ!貴様はこのまま無事で帰ることはできないぞ!」
そう言うとアヴドゥルはダービーを突き放した。
「・・・・・1984年の9月22日、夜11時15分・・・あなたは何をしていたか憶えていますか?」
ふとダービーが問いかける。
「なんのことだ?」
「私は憶えている」
乱れた服を整えて席に座るダービー。
「カルフォルニアでその時刻、スティ―ブン・ムーアというアメリカ人が私と賭けをして今のあなたと同じセリフを私に言ったのです」
そう言うとあの察しを取り出し、ページを開いて目の前に差し出す。
「その男が・・・こいつです」
JOJOたち全員が驚愕した、ダービーが見せたのはコインのコレクションブックである。
しかもただのコインではない、今まで自分と賭けをして負けた者たちをコインにしたものだ。
そして『スティーブン・ムーア』と書かれた名札の上には男のコインがはまっていた。
しかし、それだけではなかった。
「そしてこいつの下のやつがムーアの父親でその隣りが女房です」
家族全員の魂をコレクションにしていたのだ。
「これでわかりましたか?
ポルナレフの魂を取り戻したければ続けるしかないのですよ、私との賭けを・・・ね?」
〈・・・・・・っ!〉
〈あ・・・悪魔だ、この男・・・〉
〈こいつ・・・・1人1人、俺たちを・・・・〉
〈賭けの勝負で打ち負かして・・・〉
〈コレクションに加える気だわ・・・〉
「どうするんです?
ビビッて帰ってもいいんですよ・・・このポルナレフを置いてね、フフフ。
まあ、一杯やりながらよーく考えなさい・・・チョコレートもありますよ、お嬢さん方。甘いものはお好きですか?」
ダービーが板チョコを出して手渡そうと立ち上がるとジョセフがテーブルの上の物をブチまけて空にする。
「ジジイ?」
「ジョースターさん?」
「・・・・・」
グラスを取り出し、ウイスキーをギリギリまで注ぐ。
「『表面張力』というのを知っているかね?バービーくん」
「『ダービー』です、私の名は『ダービー』・・・。
その酒の表面が盛り上がって溢れるようで溢れない力のことだろう・・・?
それで・・・・何をしようと言うのかね?」
「ルールは簡単!
このグラスにコインを交代で入れていく、酒が溢れた方が負けじゃ」
「なっ!?ジョースターさん、まさか・・・」
「賭けよう!わしの『魂』を!」
「GOOD!」
「何ですって―――っ!ば、バカな!止めてください、ジョースターさん!こいつはイカサマ師ですよ!!」
「イカサマはさせん!この賭けの方法はわしが決めたのだ!承太郎、里美、イカサマを見張っていろ」
「OK!いいでしょう!その賭け、受けましょう!
だが、始める前にコインと酒の入ったグラスを調べても構いませんかね?」
「当然の権利だ、君にもイカサマを調べる権利がある」
了解を得たところでダービーはコインとグラス調べ始める。