エジプト編・第6話 『オシリス神』のダニエル・J・ダービー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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「ところでよ、俺が負けたらおめーに何か払うのかね?100ポンドくらいか?」
「いいえ、金はいりません」
「はあ?」
「そうですね・・・『魂』なってのはどうですか?」
男の答えに呆れてもうどうしようもなくなってきたポルナレフ。
〈ケッ!ふざけやがって、気障な野郎だぜ!〉
「どうしますか?」
「ああ!わかった、いいよ!それでッ」
「待って、ポルナレフ。やめた方がいいわ」
「何でだよ?」
「普通、何かを賭けるのに『魂』なんて言わないわよ!」
「いいんだよ!どうせ、冗談に決まってんだからよッ!賭けてやるよ!」
「フフフフフ・・・・」
ポルナレフはそう言うがイシズはどうしても疑念を拭えなかった。
さて、肝心の猫はというと―――燻製目掛けて走ってきている。
〈へへッ!右だ、あのニャンコ右に行くぞ!
俺が猫なら大きい肉を選ぶ、右の肉の方が大きく見えるッ!〉
勝利を確信したポルナレフだが猫は急に方向を変えた。
「ああっ!」
「フフフフフ・・・・見ましたね?
『左から右』へと肉を奪って逃げた、私の勝だ・・・・」
「おい、どうするんだ?ポルナレフ、負けてしまったぞ・・・どうするんじゃ?
これで建物の場所を聞き出すのが厄介になってきおった」
「うう・・・・」
ポルナレフはやっちまったと頭を掻く。
「さて・・・お約束でしたね。払っていただきましょう」
「えっ?払うって・・・何を?」
「『魂』ですよ。
あなたさっき賭けましたよ、確かに自分の魂を・・・ね。
私は『魂を奪う』スタンド使い!
賭けというのは人間の魂を肉体から出やすくする!
そこを奪い取るのが私のスタンドの能力だ!!」
――――――!?
男のスタンドがポルナレフの体から何かを抜き取る。
「た、魂!?」
「何ィ――――っ!うわあああッ!」
「ポルナレフ!」
承太郎がスター・プラチナを出そうとするが・・・・。
「おっと!私を殺すなどとは思うなよ?もう遅い!!
私が死ねば私のスタンドが掴んでいたポルナレフの魂も死ぬ!
助かりたければ賭けを続けて私に勝つしかないッ!!」
ポルナレフの魂は男のスタンドによってこねられ、丸められ形を変える。
そしてパンッ!と掌に収まった後に・・・・コインとしてテーブルに落とされた。
「まず1人、早くもDIO様の邪魔者を始末できた・・・・しかし、噂通りマヌケな奴だったな。フフフ・・・・」
「みゃ、脈がない・・・本当に死んでいるッ!」
「あなたは・・・」
「ああ、自己紹介が遅れたな。
私の名はダービー、ダニエル・J・ダービー。
『D』『A』『R』『B』『Y』、『D』の上にダッシュがつく・・・・。
スタンドは『オシリス神』のカードの暗示・・・賭け事に負けた人間の魂を奪う」
そこへさっきの猫がダービーの肩に乗る。
「ところでこいつは私の猫さ」
「貴様―――っ!!」
アヴドゥルが掴みかかった。
「ふざけるなっ!賭けだと?イカサマじゃあないかッ!」
「イカサマ?
いいですか?イカサマはそれを見抜けなかった者の敗北なのですよ。
私はね、賭けとは人間関係と同じ・・・・騙し合いの関係と考えています。泣いた人間の敗北なのですよ」
「くっ!!」
アヴドゥルが拳を握る。