エジプト編・第6話 『オシリス神』のダニエル・J・ダービー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「き、君か!?今、答えたのは!!」
「はい・・・確かに、その写真の館ならどこにあるか知っていると言いました」
男はトランプの束をテーブルに円形に滑らせて並べる。
「本当かッ!」
「そいつはありがたいッ!」
「やったッ!こんなにあっけなく写真の場所がわかるなんて!!俺たちラッキーだぜ!」
男のテーブルに詰め寄るジョセフたち。
「どこだ!?教えてくれ、どこなんだ!」
「・・・・・・・」
ピッ!
男がトランプを指で弾くと寝かされていたトランプはドミノのようにまっすぐにピンと立ち、お互いを支え、屋根を作る。
「・・・・・・タダで、教えろと言うんですか?」
「そ、それもそうだな・・・すまなかった、10ポンド払おう。さあ、どこなんだ?教えてくれ」
ジョセフがお金を差し出すが男は受け取る様子がない。
「ウフフフ・・・・」
「どうしたの?受け取らないの?無料では教えてくれないんでしょう?」
「・・・・あなた方、賭け事はお好きですか?」
「はあ?何の話?」
「私はね、賭け事が大好きでね。
くだらないスリルに目が無くて・・・・まあ、『やみつき』ってやつでしてね。
大方はギャンブルで生活費を稼いでいるんですよ」
「そうなの・・・・、それで?」
「賭け事をしませんか?」
「何じゃと?」
「賭け事が嫌いならはっきり言っていただいて良いんですよ?」
「何が言いたいんじゃ?」
「いえね・・・私とちょっとした賭けをしませんか?あなた方のどなたかが私に勝ったら教えますよ、そこの場所をね」
「すまないが我々は急いでいるんだ、ポーカーをやっている時間はない。もう20ポンド渡すので教えてくれ」
ジョセフから財布から10ポンド札を2枚出す。
「いいえ、賭けなんてものはポーカーにこだわらなくてもできますよ。
例えば・・・ほら、あそこを見てください」
男が塀の上を指す。
「猫がいますね、そして・・・」
男はテーブルの皿に置いてあった魚の燻製を投げた。
「さあ!今からあの猫は『右と左、どちらの魚の燻製を先に食うか』・・・・賭けませんか?
どうです?つまんないけどスリルあるでしょう?」
不敵に笑う男、しかし焦らされているポルナレフがジョセフの持っている20ポンドを奪い、テーブルに置いてあった10ポンドの上に叩きつける。
「おい!めんどせー野郎だぜ!さっさと30ポンド受け取って、さっさと教えろよ!!」
「ポルナレフ!教えてもらうのにそんな口を利くんじゃあない!」
ジョセフが抑える。
「OK!なら俺が賭けてやるぜ!右だ、右の肉だよ!!」
「GOOD!楽しくなってきた―――ならば、私は左に賭けよう」
なにやらややこしくなってきた。
「!」
「おや?猫が燻製に気づいたようですよ」
猫は匂いにつられて燻製に向かって駆け出す。
「おい・・・こいつ、おかしくないか?」
「アヴドゥルさんもそう思いますか?」
「ああ」
「敵のスタンド使いかもしれん・・・だが、ただのギャンブル好きのクレイジーな奴かもしれん」
「承太郎、少しでもこいつが妙な気配を見せたらスカさずスター・プラチナを叩き込め」
「ああ・・・」
「・・・・・・」
イシズも警戒しているようだ。