エジプト編・第5話 『セト神』のアレッシー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
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「承太郎ォ~~~~、お前がスタンド『星の白金(スター・プラチナ)』を使えるようになったのはつい最近と聞く!
高瀬里美、お前もスタンドにを発現させたのは4年前!
つまり幼少期にはスタンドは使えなかったという事だあッ!
ただのガキになるのだッ!うは!うは!うはははははははははは!!!」
「あっああっ!あんなに小さく!7歳ぐらいの子供に戻ってしまった―――ッ!」
2人は体が縮み、ズルズルの学生服のままその場に立ち尽くしている。
「俺の勝ちだッ!DIO様、俺が承太郎を殺すのですッ!礼金はたんまりはずんでもらいまっせェ――ッ!!
死ねェ――――ッ!承太郎――――ッ!」
アレッシーが子供に戻った承太郎の脳天に斧を振り下ろそうとした。
ボゴオォォッ!!
「ブッ!?」
だがアレッシーは顔にぶつけられた衝撃によって吹っ飛ばされた。
「あっ!殴ったッ!あの2人、しかも生身の子供の拳と平手で!!」
懐に素早く飛び込み、拳と平手をお見舞いした承太郎と里美。
「全く・・・子供だからってナメないでよね、おじさん」
「ああ、心外だぜ・・・子供だからってなにもできねーと思ったか?」
「ひイィィィ!!」
アレッシーはまさか反撃を食らうとは思わず立ち上がれない。
「でも平手だとさすがに痛いなぁ」
「なら、俺がやるぜ」
グッ・・・・
拳を握る承太郎。
「オラッオラッオラッオラッオラオラオラオラッ!オラァッ!!」
アレッシーをボコボコに殴り飛ばした承太郎。
「じょ、承太郎は・・・子供の時からやるときはやる・・・」
「性格の・・・人だったのか、強い・・・」
「やれやれだぜ」
吹っ飛ばされた先には斧があり、柄に足が取られて転倒したアレッシー。その時頭を打って気絶した。
「ムニャムニャムニャ・・・あれ?」
目を醒ました時、生きていることに一瞬安心したがそれは・・・本当に一瞬でしかなかった。
「お目覚めですか~~~?」
「はっ!?」
ドオオォォォン!
元の年齢の体に戻った承太郎、ポルナレフ、里美が立っている。
「二ヒヒ・・・生温いぜ、行くぜ!ダメ押し!」
「ヒイイイィィィ・・・あっああ、あああっ・・・」
3人のスタンドが現れ、アレッシーを見た瞬間、ニッコリ・・・。
「あああああ!!!」
「「「オラオラオラオラオラオラオラオラ―――――――ッ!!!」」」
ド――――――――――ン!!!
破壊と嵐の神『セト神』のスタンド
本体名・アレッシー 38歳、独身
遥か彼方に吹っ飛ばされて――――再起不能(リタイア)
――――――――――――
「っ!」
ポルナレフを手当をして、アレッシーによって胎児にされていた女性はスタンド能力が解けて元に戻り、意識を取り戻した。
しかし自分に何が起きたか途中から記憶がなく、周囲を見回す。
「夢だったのかしら・・・」
ところが床に落ちていたピアスを見つけて全てを思い出す。
「これはあの男の子が耳につけていたものだわ!現実に起こっていたのよ・・・・。
何故だかわからないけど・・・私の体が動かなくなって・・・そう!体は動かなかったけど、はっきり覚えている!
その時、あの子が私を守ってくれた・・・あの子は大人の男と闘っていた!
健気だけれども、とても勇敢で男らしい男の子・・・・あの小さな騎士は、どこへ行ったのかしら・・・・?」
女性は部屋中を駆け回り、ポルナレフを探す。
そのポルナレフ本人は建物の外で女性のことを心配していた。
「やっぱりあの男の子がポルナレフだったんだね」
「ああ、俺は子供になってしまい、あのアレッシーに傷を負わされた。
それを助けてくれたのがここに住んでいる女性だ。
優しくてとても素敵な女性だった、純粋で親切だったぜ」
「そっか・・・」
そこへ建物から女性が飛び出してきた。
「あっ・・・」
「あの・・・!少しお尋ねしますが私の家から男の子が出て行くのを見ませんでしたか?」
「男の子ですか?」
「はい!あ、こちらの男性と同じ銀色の髪をした子供なんですが・・・」
「あ・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
承太郎も里美も黙ってしまう。
「失礼ですけど前にどこかでお会いしましたか?」
「・・・・・////」
ポルナレフは顔を逸らす。
「っ!」
「い・・いいえ、子供なんて・・・見ませんでした」
ポルナレフは背中を向けて歩き出してしまう。
「い・・行くぜ、承太郎、里美」
「あ、待って!あのッ、その耳飾りは!」
「1度も会ったことがないぜ・・・会うはずがない。
俺たちは旅人なんだ・・・初めて来た場所だし、もう出発しなければならない、次の町へな・・・」
そう言って歩いていくポルナレフ。