エジプト編・第5話 『セト神』のアレッシー
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ハッ!しまったァ!また影にさわった・・・ッ、うわあああ――――ッ、体が・・・縮む・・・ッ」
2歳児ぐらいまで縮むポルナレフ。
「ヒャッホー!!やった!もう完璧に俺の勝だッ!」
アレッシーが迫ってきたがポルナレフは咄嗟に空いていた部屋に逃げ込む。
部屋の鍵を内側からかけて難を逃れた。
しかし部屋に逃げ込んだは良かったものの窓には鉄格子がはまっており、2歳児のポルナレフでも通り抜けることはできなかった。
チャリオッツでも2歳児まだ若返っているので力が弱く鉄格子は壊せない。
「ワハハハハハハハハハ!鍵をかけるなんて無駄なことを!
しかも自慢のチャリオッツも2歳相当まで戻ったようでは鉄格子も切れない!スピードものろいのォ~~~ッ!!」
アレッシーは斧を振り上げる。
「そんじゃあ入って行くぜェ―――ッ!ポルナレフ―――ッ!」
斧でドアを破壊し始める。
「っ!?」
ポルナレフ、絶体絶命だ。
「ペロロロロ、ペペロロペロ~~~ン、入るよぉぉ~~~ん、ポルナレフ~~~~ッ」
ドアを斧で切り破って入ったアレッシーだがポルナレフの姿はどこにもない。
「い・・・いない・・?どういうことだ?」
何度見てもポルナレフの姿はない。
「いないぞッ!あのガキッ!どこへいった!?
この狭い鉄格子を無理矢理潜り抜けて外へ出たのかッ!?
いや・・・さっき、通れないところを俺は見た!チクショーッ!どこへ行ったんだ!!」
その時、アレッシーは気づいた。
ポルナレフは自分をこの場でやり過ごして逃げる気なのだと。
「おお~~~っとあぶねえぜッ!ポルナレフの野郎!俺を騙す気だなァ~~~ッ!
鉄格子をどうにかして潜り抜けて実は意外なところに隠れて俺をやり過ごすハラだな・・・・。
ククク・・・・・褒めてやるぜ、ガキにしては抜け目ない思考力よ・・・・」
しかしどこに隠れたのだ・・・。
部屋には壁掛け時計、バケツ、金魚鉢の置いてある引き出し付きの家具、そしてクマのぬいぐるみ・・・などなど。
ポルナレフの今の体の大きさならどこでも入れそうである。
〈だとしても・・・妥当なのはあクマのぬいぐるみ・・・いやバケツか?それとも家具の引き出しか?
いずれにしても一撃で当てて見せるぜ!一撃目でこの斧を脳天に食い込ませてやるぞォ!!〉
思考していたアレッシーだがついに動いた。
「怪しいのは・・・このぬいぐるみの中だァ――――ッ・・・・と見せかけて、実はこの壁の柱時計の中だろ―――っ!!」
時計を斧で真っ二つにするが中には誰もおらず部品だけが撒き散らされる。
「ち・・・違っちゃったあああ~~!!
それじゃあ・・・シンプルにバケツかあぁ!!」
バケツを真っ二つにするがこれもハズレ。
「やっぱりぬいぐるみの中か――ッ!?」
だが、ぬいぐるみにも引き出しにもポルナレフの姿はない。
「いねえ!いねえ!いねえ!バッ、バカなッ!!
そ・・・そんな、バカなッ!!この部屋の床や壁、天井は石造り、1㎝だろうとあのチャリオッツでは彫れないッ!
この鉄格子は絶対潜り抜けることは不可能!!なのに姿がないッ!どこだ?どこへ行った!?」
「ウフフフ・・・」
「!?」
その時、声が聞こえた。ポルナレフの声だ。
「子供と知恵比べして負けるのかい?アレッシーのおじさんよォ?」
「ど、どこだ!どこから声が・・・ムッ!?」
声の聞こえる場所を探していると金魚鉢が目に入る。
金魚たちはゆらゆらと優雅に泳いでいるがそのうち・・・。
「!?」
金魚の1匹が消えたのだ。