第4話 灰の搭~タワー・オブ・グレイ~
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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タワー・オブ・グレイの本体の老人の遺体を他の乗客から離れた席に座らせ、布で隠しておいた。
「あの人には肉の芽がありませんでしたね」
「『タワー・オブ・グレイ』は大量殺戮をして金品を奪うスタンド使いだ、大方、DIOに大金で雇われたのだろうな。
それにしても・・・驚いたぞ、里美」
「へ?」
「君のスタンドはあんなに広範囲に攻撃できるスタンドにだったのか?」
「あ、はい。防御力が高いスタンドとはお話ししたかと思いますが、私のアイス・フェアリーは遠距離タイプでもあります。
攻撃範囲、守備範囲は両方とも視界360度、射程距離200mです。そしてどんなに小さなものでも見逃さない精密性も備えています。
でも、その分、攻撃力は劣るし、スピードも遅いんですけどね」
「なるほど、だが花京院の言ったようにタワー・オブ・グレイを倒すのには君が最適だったようだ」
「ふふふ・・・ん?」
褒められたことを嬉しがっていた里美だが、ふと違和感を感じた。
「どうしたのかな?」
ジョセフが不思議そうに問いかけてくる。
「いえ、ちょっと・・・・あの、私の気のせいかもしれないんですが・・・この機体傾いてませんか?」
「「「「ん?」」」」
四人が周囲を見回す。
すると、落ちていた空き缶が足元に転がってきた。
「うむ、確かに傾いている。だが、何故・・・・つっ!?まさか!!」
ジョセフが操縦室に走っていく、他の四人もあと追った。
「お、お客様、この先は操縦室になりますのでお戻りください」
「そんなことはわかっとるわい!」
ジョセフはスチュワーデスを押しのけて入ってしまった。
困惑しているスチュワーデスたち、すると後ろから承太郎がやってくる、その姿を見るや・・・・。
「「まあ、素敵な方・・・Vvv」」
「・・・・・・」←里美
「どきな」
承太郎は熱い視線を送ってくるスチュワーデスたちには見向きもせず、さらには後ろに追いやって操縦室に入ってしまった。
スチュワーデスたちがショックを受けながらふらついているところを花京院が受け止めた。
「おっと、失礼。女性を邪険に扱うなんて許せん奴だが・・・今は緊急事態なのです。許してやってください」
「「はい・・Vvv」」
「・・・・・」
「大丈夫か?里美」
固まっている里美を見て気にかけるアヴドゥル。
「あ、はい・・・(見なかったことにしよう、うん!)」
承太郎の朝の(登校の時の)光景でもう慣れてしまっているのでスルーすることにした。
「なんてこった!してやられた!!」
ジョセフの声を聴いて操縦室に入ってみると・・・。
「っ!これは・・・」
むごいことにパイロットたちの舌が抜かれており、死体が転がっていた。
どうやらすでにタワー・オブ・グレイが先手を打ったようだ。
これでは墜落してしまう。
「ぶわばばば!あははは―――っ!!」
「「「「「!」」」」」
声に振り返ると死んだと思っていたタワー・オブ・グレイが血まみれで立っていた。
「わしは事故と旅の中止を暗示する『搭』のカードを持つスタンド!
お前らはDIO様の所には行けん!
たとえこの機の墜落から助かったとてエジプトまでは1万キロ!
その間、DIO様に忠誠を誓った者どもが四六時中貴様らをつけ狙うのドァ!世界中にはお前らの知らん想像を超えた『スタンド』が存在するッ!
DIOがはスタンドをきわめるお方!DIO様はそれらに君臨できる力を持ったお方なのドァ!
辿り着けるわけがぬぁ~~~い!!
貴様らはエジプトへは決して行けんのどああああ!!!」
そこまで言うと『最期に言いきってやった』とばかりに倒れたタワー・オブ・グレイ。
「・・・・・」
「高瀬さん、大丈夫かい?」
「・・・う、うん・・」
「おめー、こんなのでビビってんのか?そんなんじゃこの先もたなくなるぜ」
「・・・・・・」
「承太郎、女の子なんじゃからもう少し気を遣わんか!」
「『行く』と言い出したのはこいつ自身だ、女だからと甘やかすわけにはいかねぇだろう」
「JOJO」
花京院も承太郎を睨む。
「やめて、花京院くん。私なら大丈夫だから・・・」
「しかし・・・」
「いいの、空条くんの言った通り、私は自分の意志でついてきたの、足手まといにはなりたくない」
「・・・・わかったよ、でも無理はしないでくれ」
「うん・・・ありがとう」
「・・・・・」
「しかし、どうしますか、ジョースターさん!パイロットがいない今、この機の墜落は免れません!」
「心配するな、アヴドゥル。ジジイは飛行機の操縦ができるはずだ」
「本当か?JOJO!」
承太郎はスチュワーデスに乗客に救命具とベルトを締めさせるように指示すると座席に座った。
「うーむ、しかし承太郎。わしはプロペラ機しか経験がない、さらに言えば人生で3回も飛行機で墜落するなんてそんな奴あるかなぁ」
「「「「・・・・・・」」」」
ジョセフのセリフに一同固まる。
「2度とテメーとは一緒に乗らねえ」
そして飛行機は無事(?)に香港沖に不時着したのだった。
続く