エジプト編・第4話 『バステト神』のマライア
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この小説の夢小説設定ジョジョの奇妙な冒険連載夢小説です、第3部からのスタートです。
詳しくは『設定・注意書き』をお読みください。
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「ホホホホホッ!これが本当の形勢逆転よ!さあ、高圧電流を引き付けて黒焦げになるがいいわ!!」
電線が向かってくる。
「『魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)』!」
「『平和の杖(パシフィック・ワンド)』!」
「『隠者の紫(ハーミット・パープル)』!」
アヴドゥルとイシズは炎で電線を焼き切ったがジョセフはハーミット・パープルで電線を止めるのが精一杯だ。
「アヴドゥルとイシズは自分のスタンドの能力や属性で辛うじて防御できるが・・・・ジョースター、お前はもう無理ね。
我が『バステト女神』の威力はお前の『隠者の紫(ハーミット・パープル)』のパワーを――――」
さらに電線は切断するマライア。
「圧倒的に上回っているッ!!」
「ぐあああああッ――――!!」
追加された電線をまたスタンドで止めるが引力がさらに強まっていて電線の中身が飛び出してきそうだ。
「女ッ!貴様を炎で焼いてくれるッ!」
アヴドゥルがマジシャンズ・レッドで攻撃しようとするが急に体が引っ張られる。
「アヴドゥル!?」
「な、何だ!体が引きずられるッ・・・引っ張られるぞッ!」
必死に地面にしがみつくアヴドゥル、もはや攻撃どころではない。
「はっ!!アヴドゥル、後ろっ!!」
「!」
自分の上に大きな影が出来たかと思い、振り返ると軽トラックが落ちてきた。
「うげっ!」
「アヴドゥル!!」
「俺には鉄をも溶かす炎があるが防御しきれない!体が・・・押し潰されるッ・・・」
「うおおおお、耐えきれん!!」
「ジョースターさん!!」
「ウフフフフフフフフ」
マライアはもう成すす術もないと叫んでいるジョセフに歩み寄った。
「ジョセフ・ジョースター、最後に言うけどあなた、なかなか素敵だったわよ。
ほんの十数分の出会いだったけど、その行動ぶりから知的でユーモアがあって若い人にはない経験からくる判断力があるという感じだったわ」
「何アンタ、殺す相手を口説いてるわけ!?」
「別にいいじゃない、ジョースターにはDIO様も執着する理由があるの。
宿敵ではあるけどジョセフ・ジョースターには今言ったように魅力を感じたのよ。
死ぬ前くらいロマンチックな言葉を聞かせてあげてもいいじゃない。
ねえ?ジョセフ・ジョースター―――、それにそのお顔もとてもチャーミングよ。年齢はかなり離れているけど恋人になってあげてもいい・・・なんて思ったりして、ウフフフ」
「ほ、ほお・・・そいつは嬉しい・・な、だったら助けてくれ。
確かにわしの『隠者の紫(ハーミット・パープル)』より圧倒的にパワーが強い!もう耐えきれんのだ、この磁力を止めてくれ!頼む!」
「う~~ん・・・そうねえ・・・」
考える素振りをするマライアだがニッコリ微笑む。
「やっぱり駄目よ、だってアンタ、DIO様の魅力には遠く及ばないもの」
「どうしてもこの磁力を止めてくれないのか?」
「ダメダメ!念だけど死んでもらうわ」
「これほど頼んでもォ~~~~?」
「しつこいね、ダメだっつってんだろ?バカ!」
「それじゃあ、アンタの負けだ。お若いレディ」
「何ッ?はっ!?」
ジョセフが地面にしがみつくため掴んでいた排水溝の入り口の手を離した。
するとジョセフの体が浮き上がる。
「!?」
そしてジョセフの磁力にアヴドゥルとイシズが引き寄せられる。
「ぐえっ!!」
磁石と磁石は引き合う、3人の磁力がマライアを三方向から押し潰す。
「だから言ったじゃろう、『挟み撃ち』にするとな。我々の三方向のど真ん中に入ったのが運の尽きだったな」
「聞こえてませよ、ジョースターさん。どうやら気を失ったようです」
「それにこの重量と磁力同士に挟まれたんじゃあ全身骨折は免れないわね、臓器もどうなることか」
それから数分とかからないうちに磁力は消えた。
ジョセフたちは自分の身にくっついた物を落とし、ゴミを叩き落とす。